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HTML5 アート プログラムの説明のページを統合致しました。 [その他]

[2017年5月31日]

私が作成した " HTML5 インタラクティヴ ジェネレーティヴ ディジタル アート " についての説明のページを、下記のページヘ統合致しました。

ブログ記事: 自作の " HTML5 インタラクティヴ アート " の説明。
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2017-05-25


プログラムは下記のページで実際に遊ぶ事が出来ます。

ブログ記事: HTML5のCamvasと "JavaScript" で音声処理と画像描画。
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2016-06-30

HTML5のCamvasと "JavaScript" で音声処理と画像描画。 [HTML5 インタラクティヴ アート]


Canvas Area.

If you want to play music, please select your music files (or symbolic links, aliases, shortcuts).

Please select the type of visual effect from the following.




Please select the type of sound source from the following.


Note: Guitar sound is generated from physically based simulation in real-time.
Please select the mode of playing from the following.




Please select the octave number from the following.
Key assignment.
(z):c (s):cs (x):d (d):ds (c):e (v):f (g):fs (b):g (h):gs (n):a (j):as (m):b (,):c
(q):c (2):cs (w):d (3):ds (e):e (r):f (5):fs (t):g (6):gs (y):a (7):as (u):b (i):c
(Shift): Increase or decrease one octave.


このHTML ページ内で " JavaScript " を実行します。
音と視覚効果を生成してみます。

遊びで " JavaScript " でインタラクティヴ アートのプログラムを書いてみたので、 " Canvas Play / Stop " ボタンを押して、キャンヴァス上を沢山クリック / タップしてみて下さい。
下の方は30[Hz]位からの強烈な重低音が出ます。最高の重低音、最強の重低音でサブウーファーが部屋を揺らします。
また、オプションでキーボードのキーを押してピアノのように音楽を演奏することも出来ます。
オクターヴの移動も可能です。
更に、お持ちの音楽ファイルを複数選択して再生させ、スペクトラム アナライザーのヴィジュアライザーを表示させる事も出来ます。 この際、音楽ファイルへのリンク、ショートカット、エイリアスを選択する事も可能ですので、プレイリストのように利用可能です。 尚、一部の古いブラウザーでは音が出なかったり動作しなかったりすると思います。
もしも何か問題が生じても私は責任を取れませんので御了承下さいませ。
もしこのWeb アプリに御興味を持たれましたら、どこかでこれを紹介して下さい。

[このプログラムについて]
" HTML5 " の " Canvas " 要素を利用して画面に画像を表示しております。
このプログラムのコードは全てブログ記事のHTML文書内に記述したものであり、作成するに当たってテキスト エディターとウェブ ブラウザー以外は何も使用しておりません。 追加のライブラリーなどは一切必要無く、純粋にHTML5対応ブラウザーだけで動作致します。
この作品がもし、どなたかがプログラミングの学習、勉強を始めるきっかけになったら嬉しいです。
音に関しては、 " Web Audio API " を利用して、独自の関数で波形を作って鳴らしております。
解説とソースコードは次のページで掲載させて頂きます。

私のブログ記事: 自作の " HTML5 インタラクティヴ アート " の説明。
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2017-05-25

イギリスのEU離脱決定で株価暴落。 [日常]

イギリスが、遂に " EU " (European Union / 欧州連合)を離脱する決定をしてしまいました。

"Bloomberg" の記事 "英がEU離脱へ、国民投票で賛成多数-欧州の戦後秩序破綻" のURL:
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-06-24/O97H356S972D01

イギリスで2016年6月23日にEUを離脱するか残留するかを決める国民投票が実施されました。
そして日本時間の24日の午前11時過ぎにEU離脱を求める票が過半数を超える事がほぼ確実と伝えられ、午後、正式に離脱が確定致しました。
EU離脱派はEUが決める基準に従う事を拒否し、また、仕事を奪われるとしてEU域内からの移民の受け入れを拒否する方針であるようです。
世界の金融取引の中心地であるロンドンを首都に持つイギリスがEUを抜ければ、EU全体にとって大きな損失となる筈です。
そして、イギリスに追随してEUを脱退する国が続出する事が懸念されております。
そうなれば " ドミノ離脱 " となり、 " EU崩壊の危機 " ともなりえます。
EU加盟国とイギリスとの貿易、金融取引に於いて障壁が作られ、経済に負の影響が出る可能性が高いものと思われます。
また、イギリス国内に於いてはEU残留を希望する国民が半数近く居た事から、今後、離脱を支持した人々と残留を希望していた人々との軋轢や摩擦が避けられません。イギリスの国政は揉める事になるでしょう。
スコットランド独立機運も高まるかもしれません。
そして、日本がイギリスへ既に投資している企業の数や金額が非常に大きい事から、日本の企業の業績にも悪影響が出る事が懸念されます。
EUが機能不全に陥った場合、 " 北大西洋条約機構 " (NATO)の運営にも悪影響が出かねません。
そうなれば、ロシアや中国がここぞとばかりに旧ソ連構成国、東欧諸国や東アジア諸国、日本に対して軍事的、経済的圧力を増して来るかもしれません。

イギリスのEU離脱確実が伝えられた時から直ぐにイギリスの通貨であるポンドの為替相場は暴落しております。
これは当然です。
ドル-円相場は1ドル100円を割り、99円02銭まで円高が進みました。
日本の証券取引市場に於いては、大阪取引所で日経平均先物が急落して取引が一時停止致しました。
日経平均株価は瞬く間に前日比1,300円以上暴落し、4か月振りに15,000円を割り、その後も回復せず終値は前日比で1,286円33銭値下がりしての14,952円02銭となり、年初来安値を更新、2014年10月21日以来凡そ1年8か月振りの安値となりました。
この下落幅は何と2000年4月17日(IT バブル期)以来であり、下落率も東日本大震災発生時以来だそうです。

この後のニューヨーク市場の結果次第では、日本の株式市場は週明けから悲惨な状態になりそうです。

尚、イギリスのEU脱退の手続きが完了するのは2年後となるそうです。

"Bloomberg" の記事 "日本株記録ずくめの急落、日経平均下げ幅16年ぶり-英EU離脱派勝利" のURL:
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-06-23/O98XBO6JTSEI01

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[翌日追記]
" ニューズウィーク日本版 " にEUとイギリスの関係、離脱支持派の誤った認識について書かれた記事がございました。

"ニューズウィーク日本版" の記事 "EU離脱なら失業と新自由主義がやってくる" のURL:
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/eu-26.php


日本時間の24日の夜から取り引きが始まったニューヨーク株式市場ではダウ工業株30種平均株価が終値で610ドル32セントも下落したそうです。
この下げ幅も2011年8月以来の大きさだそうです。

"NHKニュース" の記事 "英 “EU離脱”勝利 世界経済に動揺広がる" のURL:
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160625/k10010571521000.html


" イギリス離脱ショック " が原因でたった一日の間に世界の株式市場で何と " 215兆円 " が失われてしまったとの事です。

"AFPBB News" の記事 "世界の株式市場、215兆円失う 英EU離脱派勝利で株安" のURL:
http://www.afpbb.com/articles/-/3091738
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ブログ ページ内にソース コードを表示する簡単で軽量な方法。 [ブログのページ内にソース コードを掲載する方法]

私も今までSo-net ブログ内にプログラムのソース コードスクリプト設定ファイルの記述コマンド等を簡単に表示させたくて色々な方法を試しました。
ソースを整形済みテキストとして表示する " <pre> " タグを使用した場合、文字の大きさと文字列の長さ、ページの横幅によってはページ外にはみ出してしまい、読めなくなってしまいます。
そこで以前は次のようにしてコードを表示させておりました。

[以前の方法]
<ol class="codelist">
<li class="tab0 even"><code>xxxxxxxx</code></li>
<li class="tab1 odd"><code>xxxx        xxxx</code></li>
<li class="tab0 even"><code>        xxxxxxxx</code></li>
<li class="tab1 odd"><code>xxxxxxxx</code></li>
</ol>

" xxxxxxxx " の部分に実際のコードを書きます。

[以前の方法の実際の表示]
  1. xxxxxxxx
  2. xxxx xxxx
  3. xxxxxxxx
  4. xxxxxxxx


しかしこの方法では記述に手間が掛かり過ぎ、HTML ソースも見辛くなってしまいます。
その上、インデントやスペースが正しく反映されません
また、コマンド リストに於いては行番号は無い方が良いと思いました。
そして、長い文字列を折り返さずにスクロールさせたいと思いました。

ブログの品質に拘る方は " syntaxhighlighter " や " Highlight.js " 等を使用していることでしょう。

私はもっと簡潔に、簡素な方法を探しました。
そして次のブログで紹介されている方法を採用することに致しました。

"sgryjp" 様のブログ "sgryjp.log" の記事 "ブログのソースコード記載段落だけ横スクロール可能に@iPhoneブラウザ" のURL:
http://sgry.jp/blog/2013/03/17/762/

[今回の表示方法]
まず、下準備を致します。
自分のSo-net ブログの " 管理ページ " から " デザイン " タブを開き、 " テンプレート管理 " を選択し、使用しているテンプレートの " 編集 " を選択します。
" スタイルシート編集 " 画面でCSSの最後に次のコードを追加致しました。

/* Code Block */
div.codeblock {
overflow-x: auto;
border: solid 1px #888888;
background-color: #dddddd
}
div.codeblock > table {
border-collapse: collapse;
border-spacing: 0;
margin: 0;
padding: 0;
}
div.codeblock > table td {
border: none;
margin: 0;
padding: 0;
}
div.codeblock > table td pre {
border: none;
margin: 0;
padding: 0;
}


これでブログ内にコードを表示させるスタイル設定が出来たので、実際にコードを表示させる際には次の様にして記述致します。

<div class="codeblock"><table><tr><td><pre>
<code>xxxxxxxx
xxxx        xxxx
        xxxxxxxx
xxxxxxxx</code>
</pre></td></tr></table></div>


[今回の方法の実際の表示]
xxxxxxxx
xxxx        xxxx
        xxxxxxxx
xxxxxxxx


灰色の背景と黒枠の中にコードが表示されております。
インデントとスペースが正しく反映されております。
行番号はございません。

また、文字列が長い際には自動的にスクロール ボックスが表れて横スクロールが出来ます。

[文字列が長い場合の記述例]
<div class="codeblock"><table><tr><td><pre>
<code>xxxxxxxx
aaaaaaaa        bbbbbbbb        aaaaaaaa        bbbbbbbb        aaaaaaaa        bbbbbbbb        aaaaaaaa        bbbbbbbb        aaaaaaaa        bbbbbbbb        aaaaaaaa        bbbbbbbb
yyyyyyyy        zzzzzzzz        yyyyyyyy        zzzzzzzz        yyyyyyyy        zzzzzzzz        yyyyyyyy        zzzzzzzz
xxxxxxxx</code>
</pre></td></tr></table></div>


[文字列が長い場合の実際の表示]
xxxxxxxx
aaaaaaaa        bbbbbbbb        aaaaaaaa        bbbbbbbb        aaaaaaaa        bbbbbbbb        aaaaaaaa        bbbbbbbb        aaaaaaaa        bbbbbbbb        aaaaaaaa        bbbbbbbb
yyyyyyyy        zzzzzzzz        yyyyyyyy        zzzzzzzz        yyyyyyyy        zzzzzzzz        yyyyyyyy        zzzzzzzz
xxxxxxxx



Ubuntu PCでBlu-ray / DVD ドライヴがマウント出来ない問題の解決。 [PC]

私がDebian系のLinux ディストリビューションであるUbuntu 14.04 LTSのOSを自作PCにインストールした後暫くの間はBlu-ray / DVD ドライヴは正常に機能しておりました。
DVDの読み込みも書き込みも正常に出来ていたのです。
ところがいつからか、もしかしたらLinux カーネルをアップデートしてからなのかもしれませんが、PCの起動時にBlu-ray / DVD ドライヴのアクセス ランプが短い間だけ点灯して消灯、そしてまた点灯という動作を繰り返すようになりました。
アクセス ランプが点灯している間だけは光学ドライヴが動作している機械的な音が聞こえます。

PCが起動しようとしている間に何回かこれを繰り返していて、PCが起動するまでの時間が長くなりました。
PCが起動完了するまでにこれが収まる事もあれば、起動してから暫く時間が経つまで「ガコッ、ココッ」と音が鳴っている場合もありました。

私はBlu-ray / DVD ドライヴが故障したのだと思い、新品に買い替えましたが、全く症状は改善しませんでした。
勿論、SATA ケーブルの交換や挿すポートの変更は試してあります。

そして今年、2016年の2月にはBlu-ray / DVD ドライヴの起動に失敗し続ける状態のままPCが起動しなくなってしまいました。
この時、HDD アクセス ランプの方も点灯と消灯を繰り返しておりました。

私の過去のブログ記事:
PCが起動しません。
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2016-02-20

この時私はLinux カーネルを変更してみたりしたものの改善しなかったので、マザーボードが故障したのだと考え、マザーボードを交換致しました。
この際、それまでのものと同じCPU ソケットを搭載した高品質なマザーボードは既に販売が終わってしまっており、安価な低品質のマザーボードを買わざるを得ませんでした。この新しいマザーボードは酷いコイル鳴きがあり、実に煩わしく思います。
マザーボードを交換したところPCは起動するようになったものの、依然としてBlu-ray / DVD ドライヴが稀に正常に起動しないことがございました。

そしてDVDを挿入してトレイを閉じてもDVD ドライヴがマウントされません。
Linux カーネルをヴァージョン 4.2.0にアップデートしても直りませんでした。

この度、設定ファイルに設定を書き込む事でこの問題を解消し、正常に起動、マウントされるように致しました。

方法は日本語サイトを含め様々なウェブサイトに書かれているのですが、ここでも書き留めておきたいと思います。

[解決方法]
まず、 " /media/ " のディレクトリーに " cdrom " が無いので " 端末 " から次のように " mkdir " コマンドでこれを作成致します。
sudo mkdir /media/cdrom


次にテキスト エディターの " gedit " を次のようにして管理者権限で起動致します。(勿論 " 端末 " 上で " vi " コマンドで書き込んでも構いません。)
sudo gedit


" /etc/fstab " の設定ファイルを管理者権限で起動した " gedit " で開いて最後に次の行を追加して保存致します。
/dev/sr0    /media/cdrom   udf,iso9660 user,noauto,exec,utf8   0   0


後はPCを再起動したらBlu-ray / DVD ドライヴは正常にマウントされ、DVDも正常に読み込めるようになりました。

尚、原因はUbuntuのバグなのかもしれません。

映画 "シチズンフォー" (Citizenfour)を観て参りました。 [コンテンツ]

昨日、私はアメリカの " 国家安全保障局 " (NSA)による全市民監視体制についてのエドワード スノーデンさんによる告発の過程を記録したドキュメンタリー映画 " シチズンフォー " (Citizenfour)を多くの人に観て欲しいと書きました。

本日2016年6月11日 土曜、日本国内の劇場で一般公開されましたので、私も早速鑑賞してまいりました。

Shibuya_(2016_06_11)_1 東京都の渋谷にある映画館の"イメージフォーラム"の外観を撮影した写真。
東京都の渋谷にある映画館の " イメージフォーラム " (Image Forum)で上映されていましたので、こちらで観させて頂きました。
私は " イメージフォーラム " へ行ったのは今回が初めてです。
整理券を買い、初回の上映を鑑賞致しました。

"Wikipedia" の "Edward Snowden" のEnglish ページのURL:
https://en.wikipedia.org/wiki/Edward_Snowden

"Wikipedia" の "エドワード・スノーデン" の日本語版のページのURL:
https://ja.wikipedia.org/wiki/エドワード・スノーデン

本作品の上映前には、シネマ コンプレックスでは上映しない深いテーマ性のある幾つもの映画作品が紹介されておりました。

今作、 " シチズンフォー " は、元NSA職員で、システム管理者として最高の権限が与えられていた " エドワード スノーデン " (Edward Joseph Snowden)さんが膨大な量の機密データ ファイルを外部へ持ち出し、アメリカのジャーナリストである " グレン グリーンウォルド " (Glenn Edward Greenwald)さんへ渡すところからロシアへ亡命するまでを記録した映像が中心となっております。
また、PRISM, XKeyscore, Temporaなどの凶悪なシステムの存在に関して触れる少しの映像も含まれておりました。
更に、スノーデンさんと同じくNSAで働き、膨大な量の通信データを効率的に分析するシステムの開発及び暗号の分野の研究をしていた " William Edward Binney " さんによる告発の様子も少々描かれておりました。

因みに、 " 膨大な量の通信データを効率的に分析するシステム " とは、日本国内にも設置されているとされる " Echelon " (エシュロン)などのシステムを指します。

"Wikipedia" の "XKeyscore" のEnglish ページのURL:
https://en.wikipedia.org/wiki/XKeyscore

"Wikipedia" の "XKeyscore" の日本語版のページのURL:
https://ja.wikipedia.org/wiki/XKeyscore


"Wikipedia" の "PRISM (surveillance program)" のEnglish ページのURL:
https://en.wikipedia.org/wiki/PRISM_(surveillance_program)


"Wikipedia" の "ECHELON" のEnglish ページのURL:
https://en.wikipedia.org/wiki/ECHELON

"Wikipedia" の "エシュロン" の日本語版のページのURL:
https://ja.wikipedia.org/wiki/エシュロン


"Wikipedia" の "Tempora" のEnglish ページのURL:
https://en.wikipedia.org/wiki/Tempora


"Wikipedia" の "William Binney (U.S. intelligence official)" のEnglish ページのURL:
https://en.wikipedia.org/wiki/William_Binney_(U.S._intelligence_official)


映像では、イギリスの " GCHQ " (Government Communications Headquarters / 政府通信本部)が使用するシステムはアメリカのNSAのシステム以上に攻撃的なシステムであると紹介されておりました。

"Wikipedia" の "Government Communications Headquarters" のEnglish ページのURL:
https://en.wikipedia.org/wiki/Government_Communications_Headquarters

"Wikipedia" の "政府通信本部" の日本語版のページのURL:
https://ja.wikipedia.org/wiki/政府通信本部


この映画はではスノーデンさんの顔に疲れが滲んで行く様子が分かります。
終盤にかけて彼の目の周りの隈が広がって行きました。
史上最大規模の重大暴露を決行する彼等の緊張感が伝わって来ました。
もしも捕われればスノーデンさんは自由を完全に奪われ、人生を失う事になります。最悪の場合は殺害される可能性さえあります。
関係者も長時間拘束されるなど少なからず政府関係組織から圧力を受けていたようです。

この映画は書籍を読んで凡その内容を知っているという方でも是非観て欲しいと思います。
映像は当時の実際の様子を記録したもので、これらの事柄を現実の問題として現実味を伴って実感する事が出来ます。

ドキュメンタリー映画 " シチズンフォー スノーデンの暴露 " (CITIZENFOUR)の公式ウェブサイトのURL:
http://gaga.ne.jp/citizenfour/

ドキュメンタリー映画 " シチズンフォー スノーデンの暴露 " (CITIZENFOUR)の予告映像



ところで、ここからは以前に書いた記事とほぼ同じ内容を掲載致します。

市民に対する盗聴や通信傍受に使用されている機器の例を紹介致します。
アメリカの " Harris Corporation " という軍需企業の製品やサーヴィスは、アメリカ軍や政府関連組織や警察組織やFBIが盗聴活動を行う為に使用するものがあり、そういった製品の例として、 " Stingray phone tracker " という機器があります。
この " Stingray phone tracker " は基地局シミュレーターであり、正規の携帯電話基地局になりすまして電波の届く範囲内の全ての携帯電話の通信内容を傍受し、端末の位置情報を記録する事が出来る装置です。

"Wikipedia" の "Stingray phone tracker" のEnglish ページのURL:
https://en.wikipedia.org/wiki/Stingray_phone_tracker

因みに、私はこの企業が買収した会社のソフトウェア製品を使用する為に最新版をダウンロードしようとしたところ、アカウントの再認証を要求され、再認証が完了するまでに1週間以上の時間が掛ったので問い合わせたところ、私のセキュリティー チェックをしているとの回答がございました。


世界中の市民や政治家は盗聴され、スマートフォンやPCの通信は傍受、分析されております。
Echelon (エシュロン)という通信傍受システムに関する施設も日本国内に複数箇所設置され、日本国内の携帯電話等の盗聴に関わっているとされております。

GPS (全地球測位システム)による市民の位置情報も大量に記録、分析されております。
全世界の携帯電話端末について、少なくとも携帯電話の凡その位置情報は把握されていると言います。

恐らく企業の機密情報研究機関の最新の研究内容等も盗聴、傍受、窃取されているのではないでしょうか。

"Stingray phone tracker" に関する "GIGAZINE" の記事のURL:
http://gigazine.net/news/20160129-disneyland-phone-surveillance/

"ギズモード・ジャパン" の記事 "これがFBIの携帯スパイ装置だ。犯罪捜査とプライバシー保護のバランスとは?" のURL:
http://www.gizmodo.jp/2015/02/fbi.html

また、今回私が鑑賞したドキュメンタリー映画の中でも大陸間を結ぶインターネット通信の為の海底ケーブルの出入口にも盗聴装置が組み込まれている事が示唆されておりました。

そして、映画の中で世界中の国家間ネットワークのインフラストラクチャー上を流れる膨大なデータが傍受されている実態が資料で示されており、特に日本は盗聴及び通信傍受されている通信の数が膨大であるようで、世界地図上で日本は真っ黒になってしまっておりました。

世界的にクラウド サーヴィスが流行しておりますが、例えばクラウド ストレージ サーヴィスでさえもユーザーが暗号化してアップロードしたデータが解析され、内容は分析されているそうです。

サン バーナディーノの無差別銃乱射事件の容疑者が所有していたアップル社のiPhone端末のパスコードのロック解除を巡りFBIとアップル社との間のやり取りが注目されておりましたが、結局FBIは外部の協力を得て端末のセキュリティを破り、内部データを入手しました。
このiPhone端末はエンド to エンドの暗号化等による強力なセキュリティとプライヴァシーの保護を売りにしておりましたが、結局FBIの前には無力でした。

盗聴や傍受や監視や分析は犯罪の防止や捜査に必要と言われる事がございますが、時にはジャーナリストを弾圧したり言論統制や独裁の為に使われ、市民を苦しめる結果と成り得る事を考えておくべきだと思います。

尚、この映画が初めて公開されたのは2014年のニューヨーク映画祭に於いてであり、スノーデンさんによる暴露は2013年の事でした。
全市民監視体制の実態の暴露から3年が経過しており、現在はより高度なシステムでより多くの市民のより多くの情報を窃取する事が出来るようになっている可能性が高いものと思われます。

日本国内に於いては、街中に膨大な数設置されている監視カメラ ネットワークを使用しての個人特定と検索技術が実用化されております。
更に、2014年12月10日には " 特定秘密保護法 " が施行され、言論の自由は脅かされ、政府の不正を告発する事も非常に困難な状況になってしまいました。

"Wikipedia" の "特定秘密の保護に関する法律" の日本語版のページのURL:
https://ja.wikipedia.org/wiki/特定秘密の保護に関する法律

この様な状況は、一般市民がスノーデンさんが暴露した現代の国家や企業の恐るべき実態を見て見ぬ振りをし、目を逸らし、学ぶ事をせず、蔑ろにした結果でもあります。

これは非常に悪い状況です。私達はより真剣にこうしたテクノロジーの悪用について、或いは政府の権力について警戒し、是正して行かなくてはならない筈です。


私は映画を見終わった後、渋谷を歩き廻りました。
Shibuya_(2016_06_11)_2 東京都の渋谷で撮影した幾つかのビルディングの写真。
この写真は本日渋谷で撮影したスナップ ショットですが、当該映画作品及び全市民監視体制には何ら関係はございません。

その後、山手線の列車に乗り新宿駅で下車し、新宿駅出口付近でタレントの " 千原ジュニア " さんのTV番組撮影現場を通り過ぎ、家路に就きました。


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[2016年6月13日追記]
現在、 " アメリカ国家安全保障局 " (NSA)や " イギリス政府通信本部 " (GCHQ)が地球規模の盗聴、盗撮、通信傍受、情報収集、分析、等の活動を行っている事が明らかとなっています。
そして、日本政府、特に安倍政権はそれらの諜報活動に非常に協力的で、日本国民のあらゆる情報をアメリカ政府やイギリス政府が秘密裏に収集する事を黙認している状況である事が判りました。
更には " 通信傍受法 " の改正案が2016年5月19日に参院法務委員会で与党などの賛成多数で可決されました。今国会で成立してしまう見通しだそうです。この改正案は通信傍受、盗聴の対象を拡大する内容のものです。
安倍政権下で成立してしまった " 特定秘密保護法 " と合わせ、かつての世界大戦時の大日本帝国や、ソビエト連邦中国などのように、政府が国民を監視し、政府に逆らう市民を排除し、言論統制を行い、独裁体制を構築するような事にも繋がりかねません。
日本の新聞紙やTV局は既に安倍首相の意に沿った人物を社内に送り込まれており、また安倍政権の意向に沿わない報道を行ったTV局の幹部を呼び出して事情聴取を行ったり、報道機関やその報道内容を批判し、自民党の当時の幹事長だった石破茂が特定秘密保護法に反対して街頭行進する市民についてもテロ行為と変わらないなどとする意見を述べるなどし、更には安倍内閣の高市早苗総務相は、テレビ局が政治的公平性を欠く放送を繰り返した場合、電波停止(停波)を命じる事が出来ると発言するなど、報道機関への圧力を強めています。

NSAによる情報収集の実態を暴露したエドワード スノーデンさんは現在もロシア国内の何処かに居るものと思われますが、インターネットを通じて世界中とコミュニケーションをしているそうです。

そして先日、NSAによる情報収集の実態について、週刊誌 " サンデー毎日 " がスノーデンさんにインタヴューを行い、独自の調査結果も交えた記事を世に放ちました。

"毎日新聞" のウェブサイトの "サンデー毎日" の2016年6月8日の記事 "衝撃インタビュー 「日本での諜報活動と驚くべき世論操作」=ジャーナリスト小笠原みどり" のページのURL:
http://mainichi.jp/sunday/articles/20160606/org/00m/040/030000d

私のブログ記事:
安倍政権になってからの危機的な一連の変化。
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2016-03-18-1

また、近年インターネット検閲が世界中で常態化して来ています。
インターネット検索サーヴィス大手のGoogleは、以前から中国を始めとする国家による検閲に協力をしている事が報道されており、検索結果の順位もGoogle独自のアルゴリズムにより操作されております。

Googleでは検索単語の入力時に自動補完(オートコンプリート)機能が働きますが、現在では検索単語に人物名を入力した際にその人物に関するネガティヴな単語や文を表示させないように操作しているとの事です。
この措置は自動補完機能により不当な不利益を被る可能性を排除する為でもありますが、同時に政治家の不祥事、悪事についても自動補完の候補に表示されない可能性があります。

"PC Watch" の記事 "Google検索のキーワード予測。人物名の場合は不適切な言葉の組み合わせを意図的に排除" のページのURL:
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1004995.html

また、近年主張されるようになった、 " 忘れられる権利 " への対応として、検索サーヴィス会社に対して申告があった個人に関するネガティヴな記事も検索結果から除外しているとの事です。
EU諸国を始め世界各国でこの措置を行わせる法律が作られ、検索結果に適用させられているそうです。
この操作はGoogleの他、Yahoo! JAPAN等も行っていることが報じられております。

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あなたは常に、盗聴、盗撮、分析されている。 [テクノロジー]

ドキュメンタリー映画 " シチズンフォー スノーデンの暴露 " (CITIZENFOUR)の公式ウェブサイトのURL:
http://gaga.ne.jp/citizenfour/

ドキュメンタリー映画 " シチズンフォー スノーデンの暴露 " (CITIZENFOUR)の予告映像


これは、全市民監視体制について、エドワード スノーデンさんによる告発の過程を記録したドキュメンタリー映画です。

映画館へ行った事がある人も、まだない人も、皆この映画は観ましょう。

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[翌日追記]
ブログ記事:
映画 "シチズンフォー" (Citizenfour)を観て参りました。
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2016-06-11
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PCのディスプレイを新調致しました。 [PC]

私は今まで、2012年3月に購入した " MITSUBISHI Diamondcrysta RDT233WX-S " を愛用しておりました。

My Room_(2015_02_10)_3 部屋の写真。PC ディスプレイとキーボードとマウスとオーディオ装置用リモコンが置かれたテーブルがあり、奥にはフロント R チャネル用の大きなトール ボーイ型スピーカー システムが1本あり、右端には大きなサブウーファーが置かれている。PC ディスプレイにはUbuntu OSのデスクトップが表示されている。
https://farm8.staticflickr.com/7388/16490154332_bacd50ff32_o.jpg
これが以前の愛機、 " MITSUBISHI Diamondcrysta RDT233WX-S " です。

しかし残念な事に、少し前から電源スウィッチの反応が悪くなっておりまして、先日、2016年5月にPCの使用中に突然ディスプレイの電源がオフになってしまうようになり、再度電源をオンにしても直ぐに電源がオフになってしまい、使用出来なくなってしまいました。

三菱電機は個人向け液晶ディスプレイ事業から撤退してしまいましたし、このディスプレイも長く使用していた為、画面に輝度むらが生じて来ておりましたので、仕方が無く、新たな液晶ディスプレイを購入することに致しました。

私はPC用液晶ディスプレイを買う為に家電量販店へ行きました。
私は画面の表面が非光沢の液晶ディスプレイは画面全体が白色っぽく見え、解像感が良くないので好きではありません。
光沢有りの画面のものが欲しかったのですが、どうやら今時は非光沢のものがほとんどで、光沢有りのものはほとんどありませんでした。
店頭に展示されている中から、光沢の有る画面でデザインも良く、画質も良好なように見えた " acer G237HLbmix " を購入致しました。

ところが、これを電車で持ち帰り、自室で組み立てようとしたところ、液晶ディスプレイの台座の首が挿さる本体側の差し込み口の爪の角がまるで電動ドリルを突き立てたかの様に削られており、爪の中央付近が白く変色して折れ曲がってしまっておりました。そのまま台座の首を差し込んでみましたがしっかりと固定出来ませんでした。

そこで購入した店舗へ電話をして状態を説明致しましたところ、交換には応じるが同機種の在庫が無いので別製品に交換する事になると告げられました。同機種での交換の場合はメーカー経由になり、1週間以上掛かるとも言われました。

しかしその後直ぐに別室のPCで同家電量販店のオンライン ショップを見ると交換予定の製品はデザインが左右非対称で私の好みではありませんでした。
そして、同ウェブサイトで元の製品を見ると、 " 在庫有り " との表示がございました。しかも翌日到着予定との事。
直ぐに店舗へ電話をして、同店のオンライン ショップには在庫があるから、返品した後でオンライン ショップで買うと申しましたところ、在庫を直ぐに取り寄せて店頭で交換すると言われました。
ではそうして下さいと頼み、初期不良品のディスプレイを元通りに梱包し直し、翌日電車で店舗まで持って行きました。
そして同機種と交換して貰い、再び電車で家まで持ち帰りました。

ところが、何とした事か、交換して貰った品を設置してPCの画面を表示すると、画面の一部の領域に黒い点が沢山在るではないですか!!

これは液晶ディスプレイには稀にある、いわゆるドット抜けです。
非常に目立つものが4か所良く見れば分かるものが2か所あり、それらの内3か所は複数の画素に及ぶものでした。

メーカーの製品保証書にはドット抜けは不良ではないので交換はしないと書かれておりましたが、さすがにこの状態は酷過ぎると思い、今度はacerのサポート センターへ電話致しました。

自動音声案内の選択肢の中に液晶ディスプレイのサポートはありませんでしたがPCのサポートの選択肢があったので電話機のボタンを押してこれを選択しました。
するとPCのリカヴァリーの仕方だとかの選択肢ばかり提示された上、acerのウェブサイトでFAQを見る為のURLの読み上げが長々と行われました。
最後に漸く電話窓口の人が出ましたので、初期不良の品を店舗で交換してもらったのだが、交換品が今度はドット抜けが多数あると説明致しましたところ、証拠の写真を撮影して送ってくれと言われました。
領収書、保証書やラベルを撮影した写真、ディスプレイの全体写真と画素欠けの様子が判る写真を送ってくれとの事。
私はディジタル カメラでそれらの写真を撮り、画像編集ソフトウェアのGIMPでドット抜けの部分を丸印で囲み、縮小してe-メールに添付して送信致しました。
暫くしてから返信があり、ファイル サイズが大きくて読み込めない画像があったので、縮小するなりしてもう一度送ってくれとの事でした。
仕方無く、縮小と圧縮をして再び写真を添付したe-メールを送信致しました。
すると、改めて電話で連絡を寄越すという内容のe-メールが届きました。

私は電話が来るのをずっと待っていたのですが、結局その日は電話が来ず、翌日も待っていたのですが中々電話が鳴りません。
最初に電話を掛けてから24時間以上経ったのでこちらから電話を入れました。
窓口の人によると、状態を確認した結果、acerの規定よりも画面を9分割した内の1つの領域にある画素異常の数が多かったので交換に応じてくれるとの事でした。
私は再び製品を梱包し直し、コンヴィニエンス ストアから送付致しました。
送ってから丁度1週間が経ったところで、自宅に製品が届きました。

ところが、何と何と何と、届いたその箱には私が貼った梱包用のテープがそのまま付いていて、その箱は見るからに私が梱包したものでした。
恐る恐る中身を取り出してみると、ケーブル等の付属品も私が束ねた状態でした。
前の電話で在庫が無かった場合にはパネルだけを交換して返す事も有り得ると言われておりましたが、正にそのような状況でした。

仕方が無く私はディスプレイを取り出して机に置いた時にある事に気付きました。
何なのでしょう、もう。
ディスプレイの画面の表面に引っ掻き傷が2cm程付いているじゃないですか。

2度も梱包し直して、4度も持ち運んで、届いた品は新品の交換品ではなく、修理品で、しかも画面に引っ掻き傷が付いているという、酷い仕打ちです。

私はまたacer サポート センターへ電話を入れ、この事を報告させて頂きました。
私はさすがにもう疲れたので、画面の傷の事は諦める事に致しました。
幸いこの傷は画面に映像を表示していれば目立ちません。

購入した電気製品の初期不良、不具合でこんなに苦労させられたのはDENONのオーディオ アンプの初期不良の時以来でした。
あの時は、購入直後の2011年9月初めにe-メールでカスタマー サーヴィス センターに不具合について尋ねたら内容を読んでいないようなちぐはぐな返答をされ、その後修理の依頼をしたのが2011年12月7日、修理が終わって直ったのが2012年の4月2日と、非常に長い期間を要し、しかも担当者とまともに連絡も取れない様な最悪な対応でした。

今回のacerはサポート窓口はさほど問題はございませんでしたが、製品自体と修理対応が最悪でした。

My Room_(2016_06_07)_1 部屋の写真。PC ディスプレイとキーボードとマウスとオーディオ装置用リモコンが置かれたテーブルがあり、奥には左右のフロント チャネル用の大きなトール ボーイ型スピーカー システムが2本ある。壁には黄色い月の大きな写真が額に収められて掛けられている。PC ディスプレイにはUbuntu OSの音楽再生用アプリケーション ソフトウェアであるAudaciousのプレイリストが全画面に表示されている。
https://c2.staticflickr.com/8/7354/27242047560_44b61f8b68_o.jpg
これが問題の " acer G237HLbmix " (修理後)です。

製品の品質は、acerのものよりも、MITSUBISHIのものの方が断然高品質でした。三菱電機が個人向け液晶ディスプレイ事業から撤退してしまったのが残念でなりません。

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[2016年7月28日追記]
パネルだけ交換して送って来たディスプレイの左下の隅にまたもや数ピクセルに跨るドット欠けがある事に気付きました。
目立たないので我慢しますが、acerの液晶ディスプレイの製造品質の悪さには驚かされました。
ディスプレイの画質自体は良い方ですので勿体無く思います。
将来的には製造品質が改善される事を願っております。
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スイスで "ベーシック インカム" 制度導入の賛否を問う国民投票が行われました。 [その他]

スイスで " ベーシック インカム " 制度の導入の賛否を問う国民投票が実施されました。
この国民投票は以前から日本国内でも注目を集めていたものです。

"NHKニュース" の記事 "スイス 国民投票で「ベーシックインカム」導入否決" のURL:
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160606/k10010547381000.html

"TBS News i" の記事 "スイス「ベーシック・インカム」国民投票で否決" のURL:
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2790673.html

" ベーシック インカム " 制度では、全ての国民に対して無条件で毎月一定額のお金が支給されます。
それと引き換えに、生活保護や失業保険、年金は無くなります。

この制度では基本的な生活を送るのに充分な額のお金が支給されるので、安心して様々な活動や仕事に取り組む事が出来、特に成功可能性が未知数でリスクの高い仕事に挑戦出来るようになり、人々の活動が活発化するといった利点が考えられます。
また、社会保障の支給条件が一律になる為、多数の制度や個別の審査などが不要になり、行政が非常に効率化するといった利点も考えられます。
そして、人工知能やロボットの高度化に伴い、労働の場が奪われつつある中、過剰な競争により疲弊する末端の労働者や求職者達を苦しみから救う事が出来ます。

一方、労働意欲が低下して仕事を行わなくなる可能性、高収入を動機として困難な職業に就いていた人がより楽な仕事に転職してしまう可能性、ベーシック インカムが導入されていない諸外国から多くの人々が流入して来てしまう可能性などの不利な点が考えられます。

今回の国民投票の結果、賛成は23.1%で、反対は76.9%となり、ベーシック インカム制度の導入は否決されました。
まだこの制度を導入した国は無く、国の仕組み、経済の仕組みが大きく変わる可能性がある為、スイス国民もまだ心の準備が出来ていないという事でしょう。
ですが、今後、人工知能やロボットの高度化は止めど無く進み、幾つかの職業は数年以内にそれらに代替され、今後数十年といった時間で見れば、現在ある全ての職業の凡そ半分が人工知能やロボットに置き換えられてしまうとの予測があります。
こうなってしまった時には地球上の数十億人の人々が失業します。
この時、ベーシック インカム制度を導入しないといった選択肢は恐らく無いでしょう。
今後、世界の先進国の幾つかは部分的に小規模なベーシック インカム制度導入の社会実験を行う予定があるそうです。
人工知能やロボットが今よりも多くの人間の仕事、特に人間がやりたくない様な仕事を代替出来るまでに高性能化した時点で、ベーシック インカム制度は社会に受け入れられる事になるでしょう。


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