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天体望遠鏡と天体写真 ブログトップ
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2013年12月13日の月を撮影しました。 [天体望遠鏡と天体写真]

昨日12月13日の夜に、久し振りにお月様を撮影致しました。

moon_11_sharpened_levels adjusted_colors adjusted 自作天体望遠鏡とDSC-RX100で撮影した月の写真。クレーターが多数見える。
https://farm9.staticflickr.com/8622/16300327605_21837315b8_o.png
これが自作天体望遠鏡とコンデジのDSC-RX100で撮影した月の写真です。

月はとても高い位置にあり、ベランダの軒に隠れてなかなか姿を見せませんでしたが、暫く待ち、21時頃になって漸く自作天体望遠鏡で覗ける位置に来たので観望しました。
この日の月相は4分の3位の大きさでした。

高度が高過ぎて天体望遠鏡の鏡筒がほとんど立った様な角度となり、下から覗くのが姿勢的に辛かったです。その為、撮影時のカメラの取り付け位置と焦点距離の調節が甘くなってしまい、写真の像が完璧ではありませんでした。


尚、この自作天体望遠鏡に関しては次の記事を御覧下さい。

記事: 自作天体望遠鏡が遂に完成しました
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-08-14

Oh! 満月!! "中秋の名月" [天体望遠鏡と天体写真]

日付けが変わってしまいましたが、今晩は旧暦8月15日の夜、十五夜です。幸いにしてとても天気が良く、今宵のお月見では素晴らしい中秋の名月を観る事ができました。
我が家では月見団子に薩摩芋, 林檎, 葡萄, 柿, 梨などをお供え致しました。

私は勿論、自作天体望遠鏡で満月を愉しみ、カメラで撮影致しました。
moon_9_sharpened_levels adjusted 満月の写真。十五夜の中秋の名月。雲一つ無い空。黄色く輝く明るい月。
https://farm8.staticflickr.com/7477/16300327995_b70cc1472f_o.png
凄く美しい満月の写真が撮れました。
満月は撮影するとクレーターはあまり目立たなくて、ほぼ一様に見えるので際立つ部分は無いのですが、それでもとても美しい姿でした。
横倒しですが、月の兎が餅つきをしております。

astronomical telescope_44 自作天体望遠鏡で中秋の名月を覗いている様子の写真。
https://farm8.staticflickr.com/7534/15677925924_8d36530677_o.jpg
ベランダの軒下で、自作天体望遠鏡によって高い位置にあるお月様を覗き見ました。

moon_10 夜空に浮かぶ小さな満月の写真。
https://farm8.staticflickr.com/7462/16112782688_df09410337_o.png
こちらは撮影に使ったDSC-RX100で望遠鏡を使わずにズームして撮影した月です。

尚、この自作天体望遠鏡に関しては次の記事を御覧下さい。

記事: 自作天体望遠鏡が遂に完成しました
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-08-14

2013年9月17日の月の写真 [天体望遠鏡と天体写真]

前回の月の写真を撮影してから、もう約1ヶ月が経ちました。
その間、夕方から夜に掛けて曇り空や雨の日が続きまして、全く月の撮影ができませんでした。

ようやく台風18号が通り過ぎ、晴れ間がのぞいたので自作天体望遠鏡を組み立てて久しぶりの月観測をしました。
まだ薄っすらと雲が掛かっておりましたが、久々のお月様はとても美しく、神秘的でした。

月の写真です。
moon_8_sharpened_levels adjusted 月の写真。自作天体望遠鏡とコンパクト デジタル カメラで撮影したもの。満月の2日前の姿。クレーターが良く見える。
https://farm8.staticflickr.com/7553/16300328285_60856943fe_o.png
いつも通り、自作天体望遠鏡にSONY DSC-RX100を接続して撮影しました。
満月まであと2日です。

目で直接に接眼鏡を覗いた時には、もっとずっと立体的で、鮮鋭にくっきりはっきりと美しく見えました。

後に土星が見えたら、25倍のままで撮影してみたいと思います。


尚、この自作天体望遠鏡に関しては次の記事を御覧下さい。

記事: 自作天体望遠鏡が遂に完成しました
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-08-14

2013年8月18日の月の写真 [天体望遠鏡と天体写真]

本日もまた、自作天体望遠鏡にてお月様を撮影致しました。
moon_7_sharpened_levels adjusted 自作の天体望遠鏡によって撮影した月の写真。
https://farm8.staticflickr.com/7486/16299056522_bc18bc4d0b_o.png
これがその月の写真です。
画像鮮鋭化と明るさ調整処理をしてあります。
20時過ぎの、雲が掛かっていない時に撮影致しました。
天体望遠鏡はVixen NPL40mmを付けて25倍としてあります。
眼で望遠鏡を覗いて見ても大変美しく、クレーターから放射状に伸びる筋が綺麗で、また、クレーターの中央の出っ張りも良く見えました。
撮影に使ったのはいつも通りSONYのコンデジ、DSC-RX100です。
この自作天体望遠鏡に関しては "自作天体望遠鏡が遂に完成しました" を御覧下さい。

moon_7 自作の天体望遠鏡によって撮影した月の写真。
https://farm8.staticflickr.com/7561/15677506584_0ec16b0453_o.jpg
こちらは画像処理していないオリジナルの写真です。


前回の記事で書いた接眼鏡のNPL6mmも取り付けて160倍で覗いてみました。

早速、土星が良い位置にあったので、土星を視野に導入しようとしたのですが、これがなかなか難しい。
何しろ初めて天体望遠鏡で惑星を見ようというのに、それが初めて作った自作天体望遠鏡でなのですから、すんなりと行くはずがありません。
そこで、接眼筒に取り付けられている長いアルミ フレームの溝を使って、照準を合わせました。
月は簡単に視野に入るのですが、土星は難しい。
接眼筒を持って上下左右に少しづつ動かしていると、視野に一瞬光るものがよぎりました。
そこで僅かに鏡筒をずらしたところ、土星の導入に成功致しました。
残念ながら、私の天体望遠鏡は完全なフリー ストップではないので、手を添えないと鏡筒が下がったり上がったりしてしまいますので、手を添えていたのですが、優しく添えているだけなのに、極僅かに振動して、視野の中で土星の像がプルプルと震えていました。
それでも、160倍の像は明るく、くっきりはっきりと見え、丸い土星の本体と、土星の環はしっかりと離れて見えました。
プルプルと震えていたせいでカッシーニの間隙は良く判らなかったのですが、振動が無ければ余裕で見えたはずです。

ただ、想定外だったのが、このアイピース、NPL6mmの構造。
まず鏡筒が短い為、カメラ用ブラケットが取り付けられませんでした。
更に、レンズが大変小さく、アイ レリーフが3[mm]と短いので、覗くのがとても難しかったです。
また、目で覗き見る時と、カメラで撮影する時とでは接眼筒の合焦位置が異なる訳ですが、カメラが取り付けられないと合焦位置が判らず、撮影する事ができませんでした。


それと、今回は私の母にも覗いてもらったのですが、その際、私の目と母の目では、接眼筒の合焦位置が大分異なる事が判りました。
また、視野への導入に関してですが、私は25倍時に月は一瞬で導入、土星は少し接眼筒を上下左右に振ってやると導入できるのですが、母は25倍の月でもか なり導入に時間が掛かり、土星は全く視野に導入できませんでした。160倍時には、私は月は少々行ったり来たりしてやればすぐに導入でき、土星は1分近く 掛けて導入できますが、母は160倍では月の導入もできませんでした。
つまり、私の自作天体望遠鏡は私にしか扱えない物だという事が判りました。



あぁ、土星の写真を撮りたかったなぁ。。。

本日のお月様の写真 [天体望遠鏡と天体写真]

本日も自作天体望遠鏡にて眼視でお月様を観察した後、DSC-RX100を取り付けての撮影をしましたので、写真を掲載させて頂きます。

moon_4 自作天体望遠鏡を月に向けている写真。日没前で空は暗い青色。
https://farm9.staticflickr.com/8563/16114064897_960ddda378_o.jpg
自作天体望遠鏡を伯父の家の2階のベランダに設置して、月に向けている様子。
18時頃で、まだ空は少し明るく、青い。

この自作天体望遠鏡に関しては "自作天体望遠鏡が遂に完成しました" を御覧下さい。

moon_5_sharpened_levels adjusted 自作天体望遠鏡にて撮影した月の写真。半月よりも少し太い。
https://farm8.staticflickr.com/7559/16298122871_358e17affd_o.png
前回の記事の半月よりも太った月です。
まだ日没前でしたので全体的に明るいですね。
この写真は鮮鋭化処理とレベル調整を施してあります。

moon_5 自作天体望遠鏡にて撮影した月の写真。半月よりも少し太い。
https://farm9.staticflickr.com/8671/16299059722_aa26c1282c_o.jpg
こちらは処理前のオリジナルです。
今回はあまり鮮明には撮影できませんでした。
うっすらと雲があったせいかもしれません。

moon_6_sharpened_levels adjusted 自作天体望遠鏡にて撮影した月の写真。半月よりも少し太い。
https://farm9.staticflickr.com/8569/16273983776_cf8c943758_o.png
上に掲載した写真よりもシャッター速度を上げた分だけ暗くなっている写真。
この写真は鮮鋭化処理とレベル調整を施してあります。

moon_6 自作天体望遠鏡にて撮影した月の写真。半月よりも少し太い。
https://farm8.staticflickr.com/7499/16112369818_258c42e734_o.jpg
こちらは処理前のオリジナルです。

後で焦点距離の短いアイピースを買って160倍位の撮影に挑戦してみたいと思います。


自作天体望遠鏡の初観望 [天体望遠鏡と天体写真]

前回の記事( http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-08-14 )で、自作の天体望遠鏡が完成した事を報告致しましたが、本日、ファースト ライトとして自作天体望遠鏡とコンパクト ディジタル カメラで半月を撮影致しました。

夕方、18時45分頃、調度良い方角と高度に半月が見えたので、早速庭先に機材一式を運び出し、コンパクト ディジタル カメラのSONY DSC-RX100を取り付けてみました。
準備が終わるまでに要した時間は大体10分強位でした。
想定通り、鏡筒が滑らかに動いて、すぐに所望の方位と高度に向ける事ができました。

ところが、想定外だった事が唯一つありました。
それは、蚊です。無数の蚊が集まって来て、体中に止まり、チュウチュウと血を吸っておりました。
それはもう、痒いのなんのって、堪りません。
ですが、その痒さを我慢しつつ、ドロー チューブ(以下、接眼筒)支持用アルミ フレームの蝶付きボルトを緩め、接眼筒を前後に摺動させて月に焦点を合わせようとしました。
しかしなかなか合焦位置が判らなかったので、まず駅舎で合焦させたところ、見え過ぎて危ない程でした。

その後ようやく月の合焦位置が判ったので、ネジを締めて固定し、普段通りにカメラでお月様を撮影してみたのですが、どうも暗さによりシャッター速度が遅い為、ブレてしまうようでした。

そこで、シャッタースピード優先モードに設定して、シャッター速度を上げて撮影したところ、あまりブレずに綺麗なお月様の写真が撮影できました。
moon_3_sharpened_levels adjusted 自作の天体望遠鏡とカメラのDSC-RX100で撮影した半月の写真。
https://farm9.staticflickr.com/8591/16112367868_e41e58c6e0_o.png
これがその写真です。少々の鮮鋭化処理と明るさ調整をしてあります。
クレーターの数々がはっきりと写っております。また、クレーターの中の出っ張りも確認できますね。月の輪郭は色収差により少々青く滲んでおります。
期待通りの綺麗な写真が撮れまして、私は大変満足しております。

オリジナルは以下の物です。
moon_3 自作の天体望遠鏡とカメラのDSC-RX100で撮影した半月の写真。
https://farm8.staticflickr.com/7579/16114065047_843cde1ef2_o.jpg
地上レンズが付いてレンズの枚数が多いのと、シャッター速度を上げた為、暗くなっております。

自分で苦労して作り上げた天体望遠鏡で撮影した月は一段と魅力的に見えます。

astronomical telescope_30 自作天体望遠鏡の写真。
https://farm8.staticflickr.com/7552/16112373248_de659b7aa4_o.jpg




主な仕様を掲載:

[対物レンズ]
スコープタウン.JPにて購入
"スコープタウン.JP" のURL:
http://www.scopetown.co.jp/

口径80[mm], 焦点距離1000[mm], アクロマート レンズ, 4面フル マゼンタ コート, コバ艶消し塗り, 金属製セル付, 銀箔分離


[接眼レンズ]
Amazon.co.jpにて購入
"Amazon.co.jp" のURL:
http://www.amazon.co.jp/

Vixen NPL40mm シルバー 31.7mm 39209
焦点距離40.0[mm], 見掛視界40°, アイ レリーフ36.0[mm], 直径31.7[mm], 長さ88.5~99.0[mm]

よって、倍率はf1000[mm] / f40[mm] = 25[倍]


[地上レンズ]
Amazon.co.jpにて購入
Vixen 地上レンズ31.7AD 3847-09
マゼンタコート


[カメラ ブラケット]
Amazon.co.jpにて購入
Vixen デジタルカメラクイックブラケットⅡ 39196-7


[鏡筒]
・タイスイライトカン(塩ビ薄肉軽量管) 呼び径100
・VP管(塩ビ厚肉管) 呼び径65
・塩ビ管継手 塩ビ管呼び径100
・アルミ丸パイプ 外径50[mm], 内径40[mm], 厚み5[mm], 長さ400[mm]
・アルミ フレーム 長さ900[mm]


[経緯台]
フォーク式
三脚は脚を閉じるのみで、伸縮はしない
三脚の脚部: アルミ フレーム
その他の部位: 集成材, 木材, 各種金物, アクリル板等





過去の経緯:

自作天体望遠鏡が遂に完成しました
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-08-14

鏡筒固定部分完成
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-08-03

三脚が立った!
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-07-30-1

自作天体望遠鏡の本体ができた。
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-06-27

塗装はなかなか難しい
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-04-30

天体望遠鏡を自作中
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-04-25


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[後日追加]
下の写真は後にこの自作天体望遠鏡とSONYのコンデジのDSC-RX100で撮影した月の写真を画像処理したものです。
Moon_16_Processed 自作天体望遠鏡とコンパクト デジタル カメラで撮影した月の写真。クレーターが際立って見える。色は黄色。月の兎が見える。
オリジナル サイズ(8208 x 5472[pixels])の画像ファイルは次のURLにあります。
https://farm8.staticflickr.com/7518/16274740676_13c2d0ee6c_o.png
撮影日は2014年1月10日の夜。
月齢は9.0です。
なかなか綺麗に写っております。
自作天体望遠鏡とSONYのコンパクト デジタル カメラのDSC-RX100で撮影しました。
画像処理の仕方等は下記の記事に書きました。

記事: 月の写真を印象的にしてみました
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2014-02-03
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[2017年3月14日追記]
2017年1月7日に撮影し、画像処理した美しく幻想的な月の写真です。
Moon_(2017_01_07)_1 黄色く輝く月の写真。 最高に美しく幻想的な月の写真。 半月より僅かに大きい。 多数のクレーターと山脈と海が写っている。
https://c2.staticflickr.com/4/3888/33041679670_caf11ed066_o.png

私のブログ記事: 2017年1月7日の美しく幻想的な月の写真。
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2017-03-14
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自作天体望遠鏡が遂に完成しました [天体望遠鏡と天体写真]

やりました! 遂に、自作の " 天体望遠鏡 " が完成致しました!!
総製作期間半年です。工作が得意な人ならば1週間程で出来るかもしれませんが、私は長い時間が掛かりました。
天体望遠鏡の本体と三脚、水平回転台座、フォークまで全て初めての自作でしたが、とても良くできました。
astronomical telescope_30 自作の天体望遠鏡の写真。白色の鏡面塗装の鏡筒。アルミフレームの三脚。木製の経緯台。ペットボトルに砂利を入れた錘。ステンレスワイヤーで固定されている鏡筒。
https://farm8.staticflickr.com/7552/16112373248_de659b7aa4_o.jpg
これが私が製作した自作天体望遠鏡の姿です!!
アルミフレームの高剛性な三脚! 木製の水平回転台とフォークと耳軸の垂直回転部! ステンレス ワイヤーによる鏡筒本体の固定! 数多のステンレス金物! ステンレス チェインにより吊り下げられた錘はペット ボトルに金魚砂利を2[kg]入れた物! アルミ フレームによるドロー チューブ支持機構! 塩ビ管に白色鏡面塗装を施した美しい鏡筒本体!! D100[mm], f1000[mm]の対物レンズ! 正立像として観る事ができる地上レンズ!! アルミ パイプ製のヌルヌル動くドロー チューブ!!! 水平回転も垂直回転も実に滑らか!!!


では少々の解説を致します。
astronomical telescope_31 自作の天体望遠鏡の写真。白色の鏡面塗装の鏡筒。アルミフレームの三脚。木製の経緯台。ペットボトルに砂利を入れた錘。ステンレスワイヤーで固定されている鏡筒。
https://farm9.staticflickr.com/8640/16112372808_37ac7f9e1b_o.jpg
この写真は、接眼鏡(アイピース)側から撮影したものです。
鏡筒本体は、フォーク部のブランコの様な固定部に黒色の面ファスナー2本で固定してあります。更にずれ防止の為にステンレス ワイヤーとリーズロックという製品を用いて固定してあります。リーズロックとは、 "ワイヤー ロープによる引っ張りと締め付けが専用工具無しにできるセルフ ロック内蔵のアタッチメント" というものだそうです。
ドロー チューブ(以下、接眼筒)はアルミ パイプ製で、外径50[mm], 内径40[mm], 厚み5[mm], 長さ400[mm]。
接眼筒の主鏡筒内部に入っている部分の先端には塩ビの50x40のインクリーザーを削ってボルトで固定してあります。接眼筒の手前側には地上レンズがステ ンレス製六角穴付きボルトと鉄製ホーローセットで固定して取り付けられております。その接眼筒自体はアルミ フレームで主鏡筒の2箇所のステンレス金具に蝶付きボルトで固定されていて、焦点を変える時にはこの2箇所の蝶付きボルトを少し緩めると、間に挟まってい るスプリング ワッシャのお陰で優しい摩擦を効かせながら接眼筒をヌル~っと動かすことができます。
接眼鏡は、接続部差し込み径31.7[mm], f40.0[mm]です。
更に接眼鏡にはカメラ用ブラケットが取り付けられております。
この写真ではカメラは付いておりませんが、後で、SONY DSC-RX100を取り付けて室内を撮影致しました。その際、ブラケットの向きを左右逆にしないとこのカメラが正しい位置で付かないことが判り、ブラケットは逆向きしました。
床に置いてある2本の砂利入りペット ボトルは、望遠鏡と経緯台のバランスを取る為の錘です。先ず、望遠鏡本体を載せる時には床置きのペット ボトル1本とステンレス チェインで水平回転台と結んで、ひっくり返らないようにしておきます。望遠鏡本体を載せた後は、もう1本のペット ボトルの錘を水平回転台に直に吊るした後、鎖の先から床置のペットボトルを外します。こうする事で、私1人で天体望遠鏡の設置作業ができます。

astronomical telescope_32 自作の天体望遠鏡の写真。
https://farm8.staticflickr.com/7488/16112548960_5a3c73f0cc_o.jpg
主鏡筒内部の、接眼筒との摺動部は塩ビ管を二重にしてスペーサーとワッシャで結合してあります。これにより本体全体がとても強固となっております。
また、写真をよく見ると分かるように、筒の隙間は低発泡塩ビ板を丸く切り取り、輪にしたものを、半分に切り、穴を開け、ケーブル タイでスペーサーに括りつけて塞いであります。

astronomical telescope_33 自作の天体望遠鏡の写真。鏡筒の白い塗装が照明を反射して光沢を放っている。
https://farm9.staticflickr.com/8676/16112548530_3cd582c891_o.jpg
鏡筒固定用面ファスナーと鏡筒の間には傷付かないように白色のフェルトが巻いてあります。フォーク部と耳軸付きの鏡筒固定部の隙間はフッ素樹脂製の家具を滑らせるシートと低発泡塩ビ板を重ねて両面テープで貼ってあり、滑らかに摺動致します。

astronomical telescope_34 自作天体望遠鏡用の錘として使う金魚砂利入りのペットボトルの写真。
https://farm9.staticflickr.com/8585/16299916105_6c0c0e6f05_o.jpg
1.5[l]の炭酸飲料のペット ボトル。2本共、金魚砂利を入れて2[kg]にしてある。
天体望遠鏡本体の重量が約5[kg]で、錘を吊るす位置と水平回転軸との距離は、耳軸の中心との距離の2倍強ですので、これで大体釣り合うはずです。
ペット ボトルのキャップに穴を開け、ボルト フックを取り付けてあります。

astronomical telescope_35 自作天体望遠鏡用の錘として使う金魚砂利入りのペットボトルの写真。キャップにボルト フックが付けられ、吊るされた鎖とターン バックル フック & フックで繋がっている。
https://farm8.staticflickr.com/7498/16273989366_1a05ac9d73_o.jpg
ボルト フックと鎖をターン バックル フック & フックで繋いであります。
これでピンと張ったり、緩めて外したりができます。

astronomical telescope_36 自作の天体望遠鏡の写真。主鏡筒正面から対物レンズを覗き込んだ写真。
https://farm8.staticflickr.com/7560/16299061952_c799e9b255_o.jpg
主鏡筒正面、対物レンズを覗き込んだ写真です。
対物レンズ セルの固定用の塩ビのC環が内側にあり、外側のソケットとの間には主鏡筒の塩ビ管を輪切りにした物をヤスリで薄く削った物が挟んであります。
均衡用の錘(カウンターウェイト)を吊り下げているので鏡筒を動かした際などに揺れが続くのではないかと思われるかもしれませんが、実際には本体の重量が重い事と、回転部に適度な摩擦がある事により揺れは続かずにすぐに収まります。

astronomical telescope_37 自作の天体望遠鏡の写真。ステンレス ワイヤーが張られている。
https://farm8.staticflickr.com/7562/16114066607_b6ebe95237_o.jpg
リーズロックでステンレス ワイヤーを引っ張って締め付けています。

astronomical telescope_38 自作の天体望遠鏡の写真。接眼筒を中心に撮影したもの。
https://farm9.staticflickr.com/8675/16298127671_8a6d70f90a_o.jpg
何となく、メカメカしいデザインです。

astronomical telescope_39 自作の天体望遠鏡の写真。フォーク式経緯台を中心に撮影したもの。
https://farm9.staticflickr.com/8660/16299061732_cce0606a2d_o.jpg
こんなデザインの自作天体望遠鏡は見た事が無いです。
なかなか頑丈にできました。

astronomical telescope_40 自作の天体望遠鏡の写真。水平回転台座部分を中心に撮影したもの。
https://farm8.staticflickr.com/7465/16113780839_e2f527a865_o.jpg
水平回転台座の摺動面には、アクリル板が載り、上のフォーク部の下面には、フッ素樹脂製の家具を滑らせるシートと低発泡塩ビ板を重ねて両面テープで貼ってありますので滑らかに回転致します。

astronomical telescope_41 自作の天体望遠鏡の写真。対物レンズ側から撮影したもの。
https://farm8.staticflickr.com/7511/16112371348_1bd0e0c4af_o.jpg
主鏡筒の先端が水平回転部のバランス ウェイト取り付け棒に当たるので、そこにもフッ素樹脂製の家具を滑らせるシートを貼ってあります。

astronomical telescope_42 自作の天体望遠鏡の写真。全体像。アルミフレーム製の三脚。白色の光沢塗装の鏡筒。木製のフォーク式経緯台。ペット ボトルに砂利を入れたカウンターウェイト。アルミニウム パイプ製の接眼筒。
https://farm8.staticflickr.com/7561/16112547260_4d2ebdf880_o.jpg
全体像はこんな風です。
口径の割に巨大な重たい天体望遠鏡となりました。
私個人的には、このデザインはとても気に入っております。

astronomical telescope_43 自作の天体望遠鏡の写真。本体と三脚部が布の上に寝かしておいてある。
https://farm8.staticflickr.com/7531/16113780059_b823e05945_o.jpg


astronomical telescope_test_1 自作天体望遠鏡を通して見た室内のカーテンの生地の写真。
https://farm8.staticflickr.com/7578/16112546710_2a7b164fb0_o.jpg
この写真は、自作天体望遠鏡にDSC-RX100を取り付けて、接眼等を出し入れしながら焦点を合わせて撮影した、窓のカーテンの生地の写真です。
カメラとの距離はおよそ9[m]強といったところ。
こんなに近距離まで焦点が合うという脅威の合焦範囲です。
その為に接眼筒は300[mm]もの可動範囲を持ちます。
大変に精細に生地の繊維が見えますね。

sample_zoom_1_cropped_resized カメラの望遠端で撮影した室内のカーテンの生地の写真。
上のカーテンの生地の写真と同じ部分を同じ距離から、カメラの望遠端(3.6倍光学ズーム)で撮影した物を切り取りと拡大をした物です。
もはや何だか判りません。

sample_wide_1_cropped_resized カメラの広角端で撮影した室内のカーテンの生地の写真。
上のカーテンの生地の写真と同じ部分を同じ距離から、カメラの広角端で撮影した物を切り取りと拡大をした物です。
もはや写真であるのかさえ判りません。

如何でしたでしょうか。
私は現段階ではとても満足しております。
これから天体望遠鏡を自作しようと考えている方は、こんな無駄にお金と手間の掛かる作り方はしないようにしましょうね。

さあ、いよいよ次は初の月見だー!!
これでようやくこの望遠鏡の性能(の低さ?)が判るのだ!



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[後日追加]
下の写真は後にこの自作天体望遠鏡とSONYのコンデジのDSC-RX100で撮影した月の写真を画像処理したものです。
Moon_16_Processed 自作天体望遠鏡とコンパクト デジタル カメラで撮影した月の写真。クレーターが際立って見える。色は黄色。月の兎が見える。
オリジナル サイズ(8208 x 5472[pixels])の画像ファイルは次のURLにあります。
https://farm8.staticflickr.com/7518/16274740676_13c2d0ee6c_o.png
撮影日は2014年1月10日の夜。
月齢は9.0です。
なかなか綺麗に写っております。
自作天体望遠鏡とSONYのコンパクト デジタル カメラのDSC-RX100で撮影しました。
画像処理の仕方等は下記の記事に書きました。

記事: 月の写真を印象的にしてみました
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2014-02-03
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[2017年3月18日追記]
2017年1月7日に撮影し、画像処理した美しく幻想的な月の写真です。
Moon_(2017_01_07)_1 黄色く輝く月の写真。 半月より僅かに大きい。 多数のクレーターと山脈と海が写っている。
https://c2.staticflickr.com/4/3888/33041679670_caf11ed066_o.png

私のブログ記事: 2017年1月7日の美しく幻想的な月の写真。
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2017-03-14

学生さんも、夏休みなどを利用して、天体望遠鏡を手作りしてみてはいかがでしょうか。
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[後日追加]
主鏡筒の対物レンズ側から鏡筒内を撮影致しましたので、その写真を掲載致します。
Astronomical Telescope_45_Levels Adjusted 自作天体望遠鏡の対物レンズ側から主鏡筒内部を撮影した写真。


Astronomical Telescope_46_Edited 自作天体望遠鏡の対物レンズ側から主鏡筒内部を撮影した写真。
主鏡筒の対物レンズ側から真っ直ぐに鏡筒内を撮影した写真。
主鏡筒の2重構造と接眼筒、正立レンズ等が見えます。

上の2点の写真は以下の下記の記事にも掲載しました。

記事: AviStackなるソフトウェアで月の写真を処理してみた
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-12-26
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[後日追加]
自作天体望遠鏡を2階のベランダに設置して月に向けている様子を撮影した写真です。
Astronomical Telescope_47_Edited 自作天体望遠鏡の写真。鏡筒先端を月に向けている。
この写真は以下の下記の記事にも掲載しました。

記事: 三日月の写真を合成処理
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2014-01-08
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望遠鏡製作の過去の経緯:

鏡筒固定部分完成
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-08-03

三脚が立った!
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-07-30-1

自作天体望遠鏡の本体ができた。
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-06-27

塗装はなかなか難しい
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-04-30

天体望遠鏡を自作中
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-04-25


鏡筒固定部分完成 [天体望遠鏡と天体写真]

自作天体望遠鏡の続きです。
今度は鏡筒本体を固定する部分が完成致しました。
耳軸付きの垂直回転する部分です。
耳軸が少々小さいので、フリー ストップにはならないかもしれません。

astronomical telescope_20 自作天体望遠鏡の鏡筒固定部分の写真。木製である。ステンレス金具とステンレスボルトが使われている。耳軸が付いている。面ファスナーが2本付いている。
https://farm8.staticflickr.com/7473/16112552660_15c722ce06_o.jpg
ステンレス ボルトにナットを付けてケーブル タイで板に固定し、面ファスナーの固定部品としております。
このナットは動かないように、2個のナットの間にスプリング ワッシャを挟んで閉めてあります。
中央に取り付けられている金具は、穴にステンレス ワイヤーを通して主鏡筒の両端の金具と結び、前後のズレを防ぐ為の物です。

astronomical telescope_21 自作天体望遠鏡の鏡筒固定部分の写真。
https://farm8.staticflickr.com/7551/16299919625_f94d03d198_o.jpg

astronomical telescope_22 自作天体望遠鏡の鏡筒固定部分の写真。耳軸を撮影したもの。
https://farm9.staticflickr.com/8657/16113784879_8a6c744fa3_o.jpg

次はフォーク製作です。

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