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Ubuntu用のFirefoxの描画の高速化とHTML5動画再生 [ソフトウェア]

2015年4月24日現在、私はUbuntu 14.04 LTS OS上でウェブ ブラウザーとしてFirefox 37.0.1を利用しております。
PCにはヴィデオ カードとしてNVIDIAのGPUであるGeForce GTX750をファンレスで実装した、Palit GeForce GTX 750 KalmXを搭載してあります。

上記環境のFirefoxでGoogle Mapsを閲覧していると、どうも画面の描画が滑らかではありませんでした。
どうやらウェブ ブラウザーでGPUによるハードウェア アクセラレーションを行う為のWebGLがUbuntu用のFirefox 37では既定で利用しない設定になっている事が原因のようでした。
そこで、Web上の情報に基づいてこの設定を変更してみました。以下にやり方を説明致します。
尚、このような設定変更は動作保証対象外となりますので、自己責任で慎重に行います。

Firefoxのアドレス バーに次のように入力してEnter キーを押します。

about:config

動作保証対象外となる事の確認画面が出ますが、 "細心の注意を払って使用する" ボタンをクリックします。
設定の一覧が出ますので、検索窓に次の文字列を入力して検索します。

webgl.force-enabled

値をダブル クリックして "true" にします。
そしてブラウザーを再起動したらWebGLが有効化されておりますので、画面の描画が超高速になります。

これにより、Google Mapsの表示がもの凄く軽快になりました。Google ストリートビューの画面も羽毛の様に軽く感じられます。





続きまして、Ubuntu版のFirefox 37でYouTube等のインターネット動画の閲覧をHTML5仕様のプレイヤーで行う方法を説明致します。

先程と同様に、Firefoxのアドレス バーに次のように入力してEnter キーを押します。

about:config

動作保証対象外となる事の確認画面が出たら、 "細心の注意を払って使用する" ボタンをクリックします。

次に、設定項目の一覧上で右クリックをしてコンテクスト メニューから "新規作成" を選択致します。
"真偽値" を選択します。
次のように名前を付けます。

media.mediasource.ignore_codecs

値を "true" にします。

検索窓からの検索によって以下の項目を選び、ダブル クリックによって値を次のように設定致します。

media.mediasource.enabled
値: true

media.mediasource.mp4.enabled
値: true

media.fragmented-mp4.*
値: true

media.fragmented-mp4.use-blank-decoder
値: false

上記の " * " (アスタリスク)はワイルドカードといって、何らかの文字列や値が該当する事を示しておりますので、そのまま入力して下さい。表れた複数の該当する項目の値を変更します。

次のYouTubeのウェブ ページにアクセスします。
https://www.youtube.com/html5

"現在、デフォルト プレーヤーが使用されています。 " と表示されていたら、 "HTML5 プレイヤーをリクエストする" と書かれたボタンをクリックします。
"現在、HTML5 プレーヤーをできるだけ使用するよう設定されています。 " と表示された事を確認します。

"現在のブラウザのサポート状況" の以下に示す6つの項目を確認します。

HTMLVideoElement
H.264
WebM VP8

Media Source Extensions
MSE & H.264
MSE & WebM VP9

これらのチェック ボックスにチェック マークが入っていれば、HTML5 プレーヤーで動画の再生が出来る筈です。

ところで、何らかのタイミングで設定が初期化される事があるようですので、定期的に設定を確認するようにしましょう。
また、もしも不具合が発生したならば、設定を元に戻しておきましょう。
新規作成した設定項目については、項目を右クリックして、コンテクスト メニューからリセットを選択すると、値が消えます。
この状態でブラウザーを再起動すれば項目自体が削除されます。

尚、Firefox等のヴァージョンが変われば上記の内容は当てはまらなくなるかもしれませんので、御了承下さい。




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