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PCが起動しません。 [PC]

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[後日追記]
記事の内容を加筆致しました。
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私の自作PCが近頃、起動に失敗する事がございました。
電源スウィッチを押すと、HDD アクセス ランプが点灯し、ファンが回転して起動しようとするのですが、Blu-ray ディスク ドライヴの方はアクセス ランプが点灯と消灯を繰り返し、点灯する度に「ココッ!」というモーターの始動音がするばかりで、認識できないようでした。
更にHDDの方も中々読み込めず、暫くたってから漸くUEFIが起動するのですが、SATA ポートのエラー メッセージが沢山表示されました。
初めの内はこのような事は稀な事だったのですが、徐々にこの現象が起こる頻度が増してきたので、SATA ケーブルを交換したり、Blu-ray ディスク ドライヴを交換したりしましたが、ドライヴを認識出来ない頻度が更に増え、遂にPCが全く起動出来なくなってしまいました。

これはもう、マザーボードのSATA ポート周りが故障したとしか考えられなかったので、マザーボードを新品に換装する事に致しました。

元々のマザーボードはASUSのハイエンド製品である " P8Z77-V " ( Chipset: Z77, Socket: LGA 1155, Form Factor: ATX )だったのですが、インターネットで同等の製品を探したところ、どうやら既にIntel Z77 チップセット且つ、LGA 1155 ソケットの製品は無くなってしまっているようでした。

辛うじて販売されていたのが、Intel B75 チップセットの製品でした。
B75 チップセットはZ77の2つ下のグレードですので、SATA 6GbpsのポートがZ77の2つに対してB75は1つしかなかったり、PCI Express 3.0 x16 スロット 1つだけだったり、K型番付きCPUの倍率変更によるオーヴァー クロックが出来なかったりといった差がございます。

ですが私は現在、ヴィデオ カードは1枚しか差しておらず、ストレージもHDDが1台のみ、CPUは低発熱、低消費電力版のモデルを使用している為、大した問題にはならないと判断し、ASUS " B75M-PLUS " というマザーボードをオンライン ショップの " Dospara " (ドスパラ)で購入致しました。
このマザーボードも元のものと同じく、全てのキャパシターに固体電解質キャパシターを使用する等、高品質設計となっているようです。フォーム ファクターはmicroATXです。

"Dospara" の通信販売の公式ウェブサイトのURL:
http://www.dospara.co.jp/

今回の故障の原因は全く分かりません。 夜間に部屋が非常に寒くなるので、温度差で素子やハンダが傷んだかもしれませんし、或いは私が何度もドライヴの換装の為にケーブルを抜き差しした時に差し込み方が悪かったりした事があったかもしれません。
購入したマザーボードが本日届きましたので、PCの中身を電源以外全て取り外し、CPUからクーラーを外して熱伝導グリスを専用クリーニング液で拭き取り、新しいマザーボードに換装致しました。

CPU クーラーは " Cooler Master X Dream i117 " を使用していたのですが、さすがに長い間酷使し続けた為、耳障りな音が聞こえるようになっておりました。
そこで元と同じ型式のCPU クーラーを購入し、これも換装致しました。
銀グリス等は使わずに、初めから塗布されていた熱伝導グリスのままで使用致しました。

ついでにケース ファンも交換する事に致しました。
ケース ファンには " SCYTHE S-FLEX SFF21E " ( 12[cm], 1200[rpm], 49.0CFM )を使用しておりましたが、これも販売終了となっておりましたので、新たに " SCYTHE KAZE-JYUNI DB SY1225DB12L " ( 12[cm], 800[rpm], 0.34 mmH2O / 3.33 Pa, 40.17 CFM )を購入致しました。
新しい " KAZE-JYUNI DB " の音ですが、低めの音がやや聞こえます。
これはケースのメッシュに風が当たる事によって生じる音かもしれません。

全ての換装が終わり、電源スウィッチを押すと、何事も無かったかの様にUbuntuが起動致しました。
ASUSのウェブサイトからBIOSのアップデート データをダウンロードしてUSB メモリーに保存し、再起動してUEFIの設定画面から " ASUS EZ Flash 2 " を使用してファームウェアのアップデートを致しました。

完全に元通りになり、Ubuntu PCが快適に使用出来るようになりました。

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[追記]
オーディオから音が出なかったので、 " 端末 " を起動してコマンド " aplay -l " でサウンド デヴァイスを見てみたところ、 " CREATIVE USB Sound Blaster Digital Music Premium HD " はしっかりと認識されておりました。
「ああ、なるほど、何か設定を忘れているのだな。」と思い、昔の自身のブログ記事で設定を確認致しました。
デヴァイスのカード番号が元は1番だったところが2番になっておりました。
オンボード サウンド デヴァイスが有効になっていたのが原因である事が判り、PC ケースのフロント パネルに組み付けられている使用しないオーディオ端子のケーブルをマザーボードから抜き、UEFIから設定でオンボード サウンド デヴァイスを無効化したところ、以前の設定ファイルのお陰でそのまま綺麗な音がオーディオ システムから再生されました。
これにて一件落着です。

過去のブログ記事:
Ubuntu LinuxとUSB Sound Blaster Digital Music Premium HDで音を出せた。録音出来た。
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2014-09-18-1
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[後日追記]
マザーボードを交換後にPCに画像処理をさせたところ、CPUの高負荷時に、まるで耳元で蚊が飛んでいるかの様な「プーーン」といった感じの不快な音がPC内部から聞こえて来ました。
その音の大きさは、隣の部屋でも聞き取れる程の大きさでした。
私は初めはケース ファンの音かと思ったのですが、どうやらCPU負荷の変動に関連して音が変化するようでしたので、これはいわゆる " コイル鳴き " であろうと判断致しました。

以前使用していた、高価格帯の製品に該当するマザーボードを見ると、CPUの周囲に並ぶ角型パッケージ封止型のインダクター(高周波数の交流電流を通し難くする為のコイルであり、適切な電圧の直流電流を作り出す為に必要なもの。)は、それに隣接して実装されているパワー MOSFET チップと共に、青色のアルミニウム製のバック プレート付き且つバネ付きのネジ止め式ヒート シンクによって強く固定されており、パッケージとヒート シンクの間には弱い粘着性のあるシートが挟んでありました。これにより、コイルの振動が抑えられていた為、コイル鳴きは聞こえなかったのだろうと思います。
ところが、新たに交換したマザーボードは低価格帯の製品であり、この様なヒート シンクはありません。
その為、コイルの振動がそのまま音波として放出されるのだろうと思います。

これでは困るので、コイル鳴きの対策として、角型パッケージ封止型のインダクターを2液混合式のエポキシ樹脂系接着剤で固めてみる事に致しました。
エポキシ樹脂は絶縁性があり、また、耐久性にも優れており、恐らくですがマザーボード上の素子や端子を覆ってしまっても問題無い筈です。

勿論、もしも試される場合には各自の責任に於いてなさって下さい。 私はこの件に関してどの様な問題が生じても一切責任を取る事は出来ません。 最悪の場合、PCが破損したり、傷害を負ってしまったり、発火、火災の危険も考えられますので、充分に御注意下さい。 エポキシ樹脂接着剤は健康上の有害物質を含んでおり、使用中及び使用後はよく換気をしなくてはなりません。 また、火気厳禁です。

PCの部品類を全て外すのは非常に手間が掛かり面倒なので、PC ケースを側板を外した状態で床の上に横倒しにして、上からコイルのパッケージ上に垂らす事に致しました。ですが、コイルのパッケージはCPUのヒート シンクの下に隠れており、作業は少々の困難を伴いました。

今回私はボンドの30分硬化開始型のエポキシ樹脂接着剤 " クイック30 15g セット " を使用致しました。
混ぜ合わせた直後の粘度は、「ドロリ、ネッチョリ、ネチョネチョ、ダラーリ」といった感じ。ヘラの先に盛る事が出来、下に向けると粘りながら垂れて行く感じです。
コピー用紙の上に2本のチューブから概ね等量になるように主剤と硬化剤を絞り出し、付属のヘラで混ぜ合わせ、スポイトの先に絡めてコイルのパッケージの上や側面に垂らして行きました。
パッケージ裏面の説明によると、温度と硬化時間の目安は以下の様になるそうです。

[温度による時間の目安]
[[冬(5℃)]]
貼り合わせ: 60分以内
固定時間: 2時間以上
実用強度: 約3時間後
[[春/秋(20℃)]]
貼り合わせ: 25分以内
固定時間: 45分以上
実用強度: 約60分後
[[夏(30℃)]]
貼り合わせ: 15分以内
固定時間: 30分以上
実用強度: 約50分後

環境温度が20℃の場合、最終の接着強さになるのは約24時間後との事です。

今の寒い季節に於いてですが、この製品の混合の6時間後の硬さは、余り硬くありませんでした。
混ぜ合わせた紙の上に厚く残って固まったエポキシ樹脂は紙ごと曲げる事が出来、爪を立てると少しだけ跡が付きます。
また、白濁しております。
My PC_(2016_03_02)_1 自作PC内部の写真。CPUのヒート シンク周囲に並ぶ角型パッケージ封止型のインダクターの上にエポキシ樹脂接着剤の白濁液が掛かっている。
https://c2.staticflickr.com/2/1447/25446028895_56d41eab9d_o.jpg
白濁したエポキシ樹脂接着剤が掛かっているのが見える写真。

My PC_(2016_03_02)_2 自作PC内部の写真。メイン メモリー モジュールの隣の角型パッケージ封止型のインダクターの上にエポキシ樹脂接着剤の白濁液が掛かっている。
https://c2.staticflickr.com/2/1596/25353094181_77c9f76383_o.jpg

エポキシ樹脂を絡めてから6時間程が経ち、概ね硬化した後にPCの電源スウィッチを押してみて私は衝撃を受けました。
PCが起動致しません。と言うより、マザーボードの交換前と同じ状態です。
何とした事か、PCが起動しない原因は、Blu-ray ディスク ドライヴでも、SATA ケーブルでも、マザーボードですらなかったのです。不調の原因は不明のままです。3度目のスウィッチ オンで漸く起動致しました。
私は無駄にハイエンド マザーボードを廃棄してしまった事になります。
ですが、そのマザーボードも4年弱に渡って酷使しておりましたので、役目は全うした事と思います。
また、新しいマザーボードの方が機能が少なくて回路規模が小さい為、恐らく消費電力は少ない筈です。
これでコイル鳴きの音が改善されれば、気持ちの整理がつきます。
結果は、と申しますと、エポキシ樹脂を混合してから12時間後の段階で、エポキシ樹脂で固める前と比べ、コイル鳴きの音の大きさはほぼ変わらないように思います。
エポキシ樹脂でコイルのパッケージの全体を覆う事が出来なかったせいもあるかと思いますが、充分な効果はございませんでした。

PCが起動出来ない時があるという問題は解決せず、マザーボードの機能は低下し、更にはコイル鳴きのけたたましい音に悩まされるようになってしまい、余りにも残念無念な結果となってしまいました。
将来、10[nm]プロセスで製造されるCPUが登場した頃にPCを組み直したく思います。
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[2016年6月16日追記]
Blu-ray / DVD ドライヴが起動しない、マウント出来ない、PCが起動しないといった問題が解消致しました。

Ubuntu PCでBlu-ray / DVD ドライヴがマウント出来ない問題の解決。
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2016-06-15

但し、コイル鳴きは続いております。
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