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Ubuntu PCでYaCy検索エンジンの為のポート開放の設定 [P2P検索エンジン YaCy]

私がUbuntu Linux OSをメイン PCで使い始めてから一ヶ月以上が経ちました。
OSのヴァージョンは、Ubuntu 14.04 LTSです。
P2P技術を用いた分散型インターネット検索エンジンYaCy(ヤスィー)もヴァージョンが上がり、YaCy Ver. 1.81に成りました。
YaCyは性能も向上し、ウェブ クロール、インデキシング、ウェブ サーチ共に大分快適になりました。


YaCy公式ウェブサイトのURL:
http://yacy.net/en/index.html


このYaCyですが、P2P通信技術を用いている為、ポート開放などを行う必要があります。
初めのインストール時にUPnP機能ルーターとPCのファイヤーウォールの設定を自動的に行ってくれるのですが、DHCPによるアドレス割り当てが変わってしまったり、アップデートの際に上手く設定されない事があったりすると不便ですので、手動でポート開放の設定を致しました。

インターネット回線は、NTT東日本の光回線のフレッツ 光ネクスト ギガファミリー・スマートタイプを利用しています。
ウェブ ブラウザーのアドレス バーホーム ゲートウェイのIP アドレスを入力してルーターの設定画面を開きます。
ユーザー名とパスワードを入力してログインします。
"詳細設定" の項目を選択し、 "静的IPマスカレード設定" を選択します。
"編集" ボタンをクリックし、 "変換対象ポート" と "宛先ポート" にYaCyが使うポート番号を入力します。
変換対象プロトコルはTCPとしました。
宛先IP アドレスは192.168.x.yで、xはLANのグループを分ける為の番号、yは端末毎の番号です。x,y共に0 - 255の任意の値を設定致します。
入力したら "有効にする" チェック ボックスをクリックしてチェックを入れます。
"設定" ボタンをクリックしてルーターの設定完了です。


次にUbuntu画面最上部のアイコンからUbuntu PCのネットワーク接続を一旦切断し、 "接続を編集する..." をクリック致します。
"IPv4設定" タブを開き、"方式" を "手動" に設定して、 "アドレス" に、先程のルーターの設定時に入力した宛先IP アドレスを入力し、 "ネットマスク" はそれぞれのネットワークの設定に合わせて255.255.255.0等のサブネットマスクの値を入力し、 "ゲートウェイ" はルーターのIP アドレスを入力致します。
"この接続を完了するにはIPv4 アドレス化が必要になります" のチェックを入れて設定完了となります。
後はネットワークに接続します。

次はファイヤーウォールのポート開放です。
私はUbuntuのファイヤーウォール設定用GUI ソフトウェアとしてGufwを使用しております。
"ルール" の項目を展開して、 "+" ボタン( "ルールを追加する..." )をクリックして、 "簡易" のタブを開き、 "Name" はYaCy、 "ポリシー" は "Allow" 、 "Direction" は "Both" 、 "プロトコル" は "Both" 、 "ポート" は先の設定したポート番号を入力致します。
ファイアウォールの設定の "Status" が "オン" 、 "Incoming" が "Deny" 、 "Outgoing" が "Allow" になっております。

この状態でウェブ検索エンジンのYaCyを起動すると、P2P通信できるはずです。

私が日本のウェブサイトのインデックスを大量に作成しておきますので、どうぞ皆さん、YaCyでインターネット検索してみて下さいませ。


尚、複数台のPC端末からYaCyを利用する場合は、YaCyの管理画面の左のコラムの "First Steps" の "Use Case & Account" を選択して表示される画面で設定するポート番号をそれぞれの端末で重複しないように適切な値に変えましょう。
ホーム ゲートウェイ静的IP マスカレードの設定では、端末の台数分の設定を作成します。それぞれの設定で "変換対象ポート" と "宛先ポート" に各端末用のYaCyのポート番号を入力します。
宛先IP アドレスも各端末で重複しない適切な値に設定します。
このポート番号とIP アドレスの組み合わせで各端末が識別されます。
因みに、静的IP マスカレードは、静的NAPT、ポート フォワーディングとも言います。
これは1つのグローバル IP アドレスと、1つのプライヴェート IP アドレスとポート番号の組み合わせを固定して、WAN側とLAN側の間で違う値に変換する仕組みです。
次に各端末のネットワーク接続設定で、上記の静的マスカレードの設定と、YaCyのポート番号とIP アドレスの組み合わせが同じになるように、 "IPv4" の設定を行います。
最後に各端末のファイヤーウォールでそのポート番号の通信を許可するように設定します。
これで複数台のPC端末で同時にYaCyが利用出来ます。

私は実際に2台のUbuntu PCで同時にYaCyを利用出来ました。
1台目はネットワーク スウィッチを中継してルーター機能付き光回線終端端末にLAN ケーブルで有線接続したもの。
2台目はUSB接続の無線LAN子機を用いた無線接続のものです。
また、安全の為に、2台の端末間で直接の通信は出来ないように設定致しました。
具体的には、それぞれの端末のプライヴェート IP アドレスの第4オクテットをサブネット アドレスとホスト アドレスに分割してサブネットワーク化しました。
サブネット マスクの第4オクテットも適切な値に設定しました。
因みに、この値を決める際は2進数<->10進数の換算が必要です。



[私のブログ記事]

分散型検索エンジン YaCy の導入解説
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2015-07-21


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