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Ubuntuでcue シートで音楽再生 [PC]

Windows 7 OSからUbuntu Linux OS環境へ移行した過程を書き綴る記事の続きです。

文字ばかりで申し訳無いですが、どうか御容赦下さいませ。

前回の記事で、USB オーディオ インターフェイスの " CREATIVE USB Sound Blaster Digital Music Premium HD " の光ディジタル出力から音声信号を正常に出力させる事に成功し、オーディオシステムによる音楽再生が出来るようになった事を書きました。

前回の記事: Ubuntu LinuxとUSB Sound Blaster Digital Music Premium HDで音を出せた。
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2014-09-18-1


私はWindows 7環境では音楽プレイヤー ソフトウェアとして、有名な " foobar2000 " を使用しておりました。
foobar2000では様々な機能をコンポーネントという単位で組み込めるようになっております。
ですので、シンプルが一番良いという人は.wav ファイルの再生機能だけを組み込んで使用する事が出来ます。
多機能、高機能が好きな人は歌詞表示機能を付けたり、画面デザインを拘ったものにカスタマイズしたり、多様なコーデックとファイル形式を扱えるようにするコンポーネントを入れる事が出来ます。

私はWAVE ファイルの再生機能と、楽曲情報を書き込んだCUE シートを読み込む機能、手動でのプレイリスト作成機能、CD ケースにアルバム アートワークが入っているように表示されるデザインへのカスタマイズだけで使用しておりました。
また、Windowsのカーネル ミキサーを通さずにUSB オーディオ インターフェイスへ音声データを出力する為のASIO ドライバーというものがありますが、これに対応していないデヴァイス用の " asio4all " というソフトウェアを使用しておりました。

このfoobar2000ですが、開発者の方針でソースコードはオープンソースにはしない事、Windows以外のOS向けにはリリースしない事が明言されているそうです。

私がUbuntu環境に移行してからも、Windows向けソフトウェアの内、Win32APIにより動作するソフトウェアをUbuntu上で動作させられる " Wine " というソフトウェアを使ってfoobar2000を使用しようかとも思いました。

しかしながら、折角オープンソース ソフトウェアである事が特徴のUbuntu Linuxを使用するのだから、音楽プレイヤー ソフトウェアもオープンソースのものを使いたいと思いました。

Ubuntu 14.04をインストールした時に一緒にインストールされたプレイヤー ソフトウェアはもっともシンプルな " Audacious " と、多機能、高機能な " Rhythmbox " の2つでした。

他の選択肢としてウェブで調べたところ、Songbird, Amarok, Banshee, Clementine, foobnix等が有名である事が分かりました。

映画サイレントヒルは見たけれど、臆病な私はその名称だけでBansheeを除外しました。

また、インターネット サーヴィスとの連携に力を注いでいるものも好きではありません。

foobnixは導入するに当たってプログラムの依存関係の管理が面倒そうなので断念。

Rhythmboxは起動したら直ぐにミュージック フォルダーのディレクトリー以下を自動的に検索して音声ファイルが勝手に全部ライブラリ登録されてしまいましたが、どうやら常に自動でのライブラリ管理機能が働くようです。
自分で楽曲管理したい私はこれも除外。

Linux向けにオープンソースのfoobar2000のようなソフトウェアがあったら嬉しかったのですが、残念ながら無いようです。

結局は、シンプル過ぎるプリインストールド プレイヤーのAudaciousを使用する事に致しました。

"Audacious" の公式ウェブサイトのURL:
http://audacious-media-player.org/

尚、USB オーディオ インターフェイスの " CREATIVE USB Sound Blaster Digital Music Premium HD " の光ディジタル出力から音声信号を出力させる為の設定は前回の記事を御参照下さい。


Audaciousにつきましては、.cue ファイルも読み込めます。

しかし、実際に.cue ファイルを読み込ませて行くと問題が発生しました。
まず、読み込めない.cue ファイルがありました。
これはファイルのエンコーディング文字コードがUnicodeのUTF-8ではなかった事が原因でした。
Audacousの設定でShift-JIS等、他の文字コードも読めるように出来るのですが、折角なので私はCUE シートの方をUTF-8に変換する事に致しました。

数が多いので自動処理しようと、指定ディレクトリー以下のファイルの文字コードを一括自動変換するコマンドである " nkf " を " find " , " xargs " と合わせて使用してみたのですが、大失敗してしまいました。

まだこういったコマンドの使用に慣れていない私は、引数で " .cue " と指定するのを忘れてしまった為、文字通り“全ファイル” を変換してしまいました。音楽ファイルも一緒にです。音楽ファイルは再生出来なくなってしまいました。逆変換で完全に元に戻るかは分からないので、バックアップの為に残しておいた、前のHDD内の音楽フォルダーを複製し直しました。

そして今度は念の為に手作業でgeditというエディターでCUE シートを開いてUTF-8で保存し直すという事を行いました。

これにより.cue ファイルは読み込めるようになりましたが、楽曲の長さが表示されないトラックがあり、これは再生出来ませんでした。
この原因は、楽曲ファイルのファイル名の文字コードの違いでした。
そこでこのファイル名も慎重を期して手作業でUTF-8で書かれたCUE シートからコピー & ペーストして全てUTF-8に統一致しました。

今度は全ての楽曲が正しく読み込まれ、再生する事が出来ました。


Audaciousはシンプルで良いプレイヤー ソフトウェアなのですが、ライブラリーが無く、再生回数の記録をしたい場合はLast.fmのScrobblerを使用する等、外部のオンライン サーヴィスを使用せざるを得ません。

また、CUE シートを読み込めますが、読み込ませたプレイリストから他のプレイリストにトラックをコピー & ペーストすると楽曲のファイル パスに基づいた表示になってしまうという欠点があるようです。

また、常に次に再生するトラックに移動する機能はありますが、そうではなくクリック等により現在再生中のトラックに移動する機能も見当たりません。

以上の様に、些か短所はございますが、基本は良く出来たプレイヤーですので、暫くはこれを使用して行こうかと思っております。


次回はUbuntuでP2P型インターネット検索エンジンのYaCyを使用する方法についてです。

その後は、Ubuntuで多数枚画像合成処理ソフトウェアのAviStack2を使用する方法について書きたいと思います。

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