Ubuntu LinuxとUSB Sound Blaster Digital Music Premium HDで音を出せた。録音出来た。 [PC]
前回の記事の続きです。
前回の記事: Ubuntu Linux OS 1本で行くと決めました。
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2014-09-18
OSに " Ubuntu 14.04 LTS " を使用してUSB オーディオ インターフェイスの " CREATIVE USB Sound Blaster Digital Music Premium HD " の光ディジタル出力から音声信号を正常に出力させる事、及びマイクロフォンを接続しての録音に成功致しましたので、途中の失敗過程も含めて方法を記しておきます。
"CREATIVE" の公式ウェブサイトの " USB Sound Blaster Digital Music Premium HD " の製品情報ページのURL:
http://jp.creative.com/p/archived-products/sound-blaster-digital-music-premium-hd
->->
[後日追記]
2015年1月30日現在に於いては既にこのモデルの販売は終了し、後継製品の " USB Sound Blaster Digital Music Premium HD r2 " が販売されております。
"CREATIVE" の公式ウェブサイトの " USB Sound Blaster Digital Music Premium HD r2 " の製品情報ページのURL:
http://jp.creative.com/p/sound-blaster/sound-blaster-digital-music-premium-hd-r2
<-<-
https://farm9.staticflickr.com/8588/16300263972_833be310d9_o.jpg
尚、私の自作PCの構成はマザーボードが "ASUS P8Z77-V" で、チップセットが "Intel Z77" 、CPUが "Intel Core i7-3770T" 、グラフィクス カードが "GeForce GT 240 1GB ZONE Edition" となっております。
まず、Ubuntuをインストールしただけの状態で "Sound Blaster Digital Music Premium HD" を接続しても初めには正しく認識されず、抜き差しや再起動を試したところ、 "システム設定" の "サウンド" に正しく表示されました。
しかし "テスト" でスピーカーから音が出ませんでした。
そこで様々なウェブサイトで情報を得て試行錯誤を致しました。
[1: 失敗]
以下の事を行いましたが、PC起動時にエラーが発生しました。
デヴァイスの情報を調べ、USB オーディオ デヴァイスが常に "card0" になるように次のファイルを作成致しました。
/etc/modprobe.d/sound.conf
記述内容は以下のものです。
"options snd_usb_audio index=0" と記載し、同様に次の行に他方のオーディオ デヴァイスのインデックス番号を1として記述致しました。
[2: 失敗]
以下の事を行いましたが、PC起動時にエラーが発生しました。
次のファイルを編集致しました。
/etc/modprobe.d/alsa-base.conf
編集内容は以下のものです。
"# Keep snd-usb-audio from beeing loaded as first soundcard" の下の行のインデックス番号を "options snd-usb-audio index=0" と書き換え、 "# Prevent abnormal drivers from grabbing index 0" の下方の "options snd-usb-audio index=-2" は行の先頭に "# " を追加してコメント アウトし、同様に他方のオーディオ デヴァイスのインデックス番号を1に書き換えました。
[3: 失敗]
以下の事を行いましたが、これは関係ありませんでした。
alsamixerでサウンド デヴァイスの情報を調べ、USB サウンド デヴァイスのみ音量を最大に致しました。
[4: 成功]
次のウェブ ページを参照して以下の事を行いました。これにより解決致しました。
Geeko World / "HDMI音源" のページのURL:
http://wiki.geeko.jp/index.php?HDMI%E9%9F%B3%E6%BA%90
"aplay -l" でカードのデバイス番号を調べて、 "speaker-test" で順番にデヴァイスのテストをして音が出るかどうかを調べました。
"USB Sound Blaster Digital Music Premium HD" では "カード 1" 、 "デバイス 2" で音が出ました。
次のファイルを作成致しました。
/etc/asound.conf
ファイルの記述内容は以下の通りです。
他のウェブサイトの情報によりますと、 "ctl.!default" の方はdevice番号の記述は要らないそうです。
->->
[2016年7月30日追記]
先日リリースされました、Ubuntu 16.04.1 LTSにアップグレード致しましたところ、オーディオ機能が強化されたようで、次の内容の設定は不要となりました。
Ubuntu 16.04.1 LTSへのアップグレードの際に、Ubuntu 14.04 LTSで設定した下記のファイルを新たなものに自動的に上書きするオプションが表示されましたのでこれを選択致しました。
すると下記の設定無しに正しく " CREATIVE USB Sound Blaster Digital Music Premium HD " が認識され、正常に音声信号が出力されるようになりました。
<-<-
->->
[Ubuntu 14.04 LTSでの設定]
続いて次のファイルを編集致しました。
/etc/pulse/default.pa
上記ファイルの該当個所を次のように書き換えました。
音の再生はカード番号1、デヴァイス番号2でしたので、該当箇所を以下のように書き換え、行頭の "#" を消しました。
ここで再起動したところ、 音楽ファイルやウェブ動画の音声が正常に再生されました。
しかし次に再起動したところ、 "cannot find the slot for index 0" 、 "cannot create card instance 0" というエラー メッセージが一瞬表示され、起動後には音声が再生されず、 "サポートライブラリを初期化できません" というエラーメッセージが表示されました。
これは前述の[1]、[2]の操作によりエラーが発生していたようです。
それらを一旦元に戻し、[4]の操作だけにしてみたところ、正常に音声が再生されるようになりました。
尚、 "cue シート" に対応した音楽再生ソフトウェアのAudaciousで音を出す場合、Audaciousの設定画面で出力としてALSAを選択し、その設定を以下のように致しました。
PCM デバイス: hw:1,2 (USB Audio #2)
ミキサデバイス: hw:1 (USB Sound Blaster HD)
ミキサエレメント PCM
と設定致しました。
また、Totem ビデオ プレイヤーでヴィデオや音声を再生する場合及び、Firefox ウェブ ブラウザーでYouTube動画を見る等、Flash プラグインで動画を再生する場合はUbuntuの "システム設定" の "サウンド" の "出力" タブの "サウンドの出力先" で "USB Sound Blaster HD" を選択しないと音が出ません。
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->->
[後日追記]
2016年1月27日現在に於ける私の環境及び設定は以下の通りです。
OS: Ubuntu 14.04 LTS
Linux カーネル ヴァージョン: 3.18.21
Audaciousのヴァージョン: 3.7
[[Audaciousの設定]]
出力の設定 / 出力プラグイン: PulseAudio 出力
尚、2016年1月27日現在は動画再生ソフトウェアの " mpv " でヴィデオや音声を再生する場合及びウェブ ブラウザーの " Firefox 43.04 " でYouTube動画を再生する場合にも、毎回サウンド設定を変える必要は無く、そのまま再生するだけで普通に音声が出力出来るようになっております。
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->->
[Ubuntu 14.04 LTSでの設定]
次は録音の設定を致します。
[5: 成功]
次の2つのウェブ ページを参照して以下の事を行いました。
suen 様のブログ / すえん学録 / "USBマイクとUSBスピーカーでarecord(録音)とaplay(再生)を行う" のページのURL:
http://suen-study.blogspot.jp/2014/02/usbusbarecordaplay.html
Hiroshi Nakamura 様のウェブサイト / Linuxでマルチメディア / "サウンド録音(ALSA0.9.0)" のページのURL:
http://www2h.biglobe.ne.jp/hnakamur/technolab/linux/sound/rec/rec2.htm
端末から "arecord -l" で録音用のデヴァイスを調べ、 "arecord" で録音テストをしました。
次のファイルを編集致しました。
/etc/pulse/default.pa
上記ファイルの該当個所を次のように書き換えました。
録音はカード番号1、デヴァイス番号1でしたので、該当箇所を以下のように書き換え、行頭の "#" を消しました。
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尚、Audacityで録音する場合は、Ubuntuの "システム設定" の "サウンド" の "入力" タブの "サウンドの入力元" で "USB Sound Blaster HD" を選択しないと録音出来ません。
こうして、音楽再生ソフトウェアでオーディオ ファイルを再生しながら、YouTube動画を再生する事と、Audacityでの録音が出来るようになりました。但し、後から再生した方の音声は同時には出力されません。
Ubuntu環境で " CREATIVE USB Sound Blaster Digital Music Premium HD " の光ディジタル出力から音声信号が問題無く再生され、また接続したマイクロフォンによる録音が可能になって本当に良かったです。
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[後日追記]
オーディオ システムの写真を新たに撮影したものに差し替えました。
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https://farm8.staticflickr.com/7434/16491149745_7f1ef594ea_o.jpg
私の部屋の全体の写真です。
LCD ディスプレイにはUbuntuのデスクトップ画面が映し出されております。
次回はUbuntuで使用するミュージック プレイヤー ソフトウェアの話です。
前回の記事: Ubuntu Linux OS 1本で行くと決めました。
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2014-09-18
OSに " Ubuntu 14.04 LTS " を使用してUSB オーディオ インターフェイスの " CREATIVE USB Sound Blaster Digital Music Premium HD " の光ディジタル出力から音声信号を正常に出力させる事、及びマイクロフォンを接続しての録音に成功致しましたので、途中の失敗過程も含めて方法を記しておきます。
"CREATIVE" の公式ウェブサイトの " USB Sound Blaster Digital Music Premium HD " の製品情報ページのURL:
http://jp.creative.com/p/archived-products/sound-blaster-digital-music-premium-hd
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[後日追記]
2015年1月30日現在に於いては既にこのモデルの販売は終了し、後継製品の " USB Sound Blaster Digital Music Premium HD r2 " が販売されております。
"CREATIVE" の公式ウェブサイトの " USB Sound Blaster Digital Music Premium HD r2 " の製品情報ページのURL:
http://jp.creative.com/p/sound-blaster/sound-blaster-digital-music-premium-hd-r2
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https://farm9.staticflickr.com/8588/16300263972_833be310d9_o.jpg
尚、私の自作PCの構成はマザーボードが "ASUS P8Z77-V" で、チップセットが "Intel Z77" 、CPUが "Intel Core i7-3770T" 、グラフィクス カードが "GeForce GT 240 1GB ZONE Edition" となっております。
まず、Ubuntuをインストールしただけの状態で "Sound Blaster Digital Music Premium HD" を接続しても初めには正しく認識されず、抜き差しや再起動を試したところ、 "システム設定" の "サウンド" に正しく表示されました。
しかし "テスト" でスピーカーから音が出ませんでした。
そこで様々なウェブサイトで情報を得て試行錯誤を致しました。
[1: 失敗]
以下の事を行いましたが、PC起動時にエラーが発生しました。
デヴァイスの情報を調べ、USB オーディオ デヴァイスが常に "card0" になるように次のファイルを作成致しました。
/etc/modprobe.d/sound.conf
記述内容は以下のものです。
"options snd_usb_audio index=0" と記載し、同様に次の行に他方のオーディオ デヴァイスのインデックス番号を1として記述致しました。
[2: 失敗]
以下の事を行いましたが、PC起動時にエラーが発生しました。
次のファイルを編集致しました。
/etc/modprobe.d/alsa-base.conf
編集内容は以下のものです。
"# Keep snd-usb-audio from beeing loaded as first soundcard" の下の行のインデックス番号を "options snd-usb-audio index=0" と書き換え、 "# Prevent abnormal drivers from grabbing index 0" の下方の "options snd-usb-audio index=-2" は行の先頭に "# " を追加してコメント アウトし、同様に他方のオーディオ デヴァイスのインデックス番号を1に書き換えました。
[3: 失敗]
以下の事を行いましたが、これは関係ありませんでした。
alsamixerでサウンド デヴァイスの情報を調べ、USB サウンド デヴァイスのみ音量を最大に致しました。
[4: 成功]
次のウェブ ページを参照して以下の事を行いました。これにより解決致しました。
Geeko World / "HDMI音源" のページのURL:
http://wiki.geeko.jp/index.php?HDMI%E9%9F%B3%E6%BA%90
"aplay -l" でカードのデバイス番号を調べて、 "speaker-test" で順番にデヴァイスのテストをして音が出るかどうかを調べました。
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"USB Sound Blaster Digital Music Premium HD" では "カード 1" 、 "デバイス 2" で音が出ました。
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次のファイルを作成致しました。
/etc/asound.conf
ファイルの記述内容は以下の通りです。
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他のウェブサイトの情報によりますと、 "ctl.!default" の方はdevice番号の記述は要らないそうです。
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[2016年7月30日追記]
先日リリースされました、Ubuntu 16.04.1 LTSにアップグレード致しましたところ、オーディオ機能が強化されたようで、次の内容の設定は不要となりました。
Ubuntu 16.04.1 LTSへのアップグレードの際に、Ubuntu 14.04 LTSで設定した下記のファイルを新たなものに自動的に上書きするオプションが表示されましたのでこれを選択致しました。
すると下記の設定無しに正しく " CREATIVE USB Sound Blaster Digital Music Premium HD " が認識され、正常に音声信号が出力されるようになりました。
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[Ubuntu 14.04 LTSでの設定]
続いて次のファイルを編集致しました。
/etc/pulse/default.pa
上記ファイルの該当個所を次のように書き換えました。
音の再生はカード番号1、デヴァイス番号2でしたので、該当箇所を以下のように書き換え、行頭の "#" を消しました。
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ここで再起動したところ、 音楽ファイルやウェブ動画の音声が正常に再生されました。
しかし次に再起動したところ、 "cannot find the slot for index 0" 、 "cannot create card instance 0" というエラー メッセージが一瞬表示され、起動後には音声が再生されず、 "サポートライブラリを初期化できません" というエラーメッセージが表示されました。
これは前述の[1]、[2]の操作によりエラーが発生していたようです。
それらを一旦元に戻し、[4]の操作だけにしてみたところ、正常に音声が再生されるようになりました。
尚、 "cue シート" に対応した音楽再生ソフトウェアのAudaciousで音を出す場合、Audaciousの設定画面で出力としてALSAを選択し、その設定を以下のように致しました。
PCM デバイス: hw:1,2 (USB Audio #2)
ミキサデバイス: hw:1 (USB Sound Blaster HD)
ミキサエレメント PCM
と設定致しました。
また、Totem ビデオ プレイヤーでヴィデオや音声を再生する場合及び、Firefox ウェブ ブラウザーでYouTube動画を見る等、Flash プラグインで動画を再生する場合はUbuntuの "システム設定" の "サウンド" の "出力" タブの "サウンドの出力先" で "USB Sound Blaster HD" を選択しないと音が出ません。
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[後日追記]
2016年1月27日現在に於ける私の環境及び設定は以下の通りです。
OS: Ubuntu 14.04 LTS
Linux カーネル ヴァージョン: 3.18.21
Audaciousのヴァージョン: 3.7
[[Audaciousの設定]]
出力の設定 / 出力プラグイン: PulseAudio 出力
尚、2016年1月27日現在は動画再生ソフトウェアの " mpv " でヴィデオや音声を再生する場合及びウェブ ブラウザーの " Firefox 43.04 " でYouTube動画を再生する場合にも、毎回サウンド設定を変える必要は無く、そのまま再生するだけで普通に音声が出力出来るようになっております。
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[Ubuntu 14.04 LTSでの設定]
次は録音の設定を致します。
[5: 成功]
次の2つのウェブ ページを参照して以下の事を行いました。
suen 様のブログ / すえん学録 / "USBマイクとUSBスピーカーでarecord(録音)とaplay(再生)を行う" のページのURL:
http://suen-study.blogspot.jp/2014/02/usbusbarecordaplay.html
Hiroshi Nakamura 様のウェブサイト / Linuxでマルチメディア / "サウンド録音(ALSA0.9.0)" のページのURL:
http://www2h.biglobe.ne.jp/hnakamur/technolab/linux/sound/rec/rec2.htm
端末から "arecord -l" で録音用のデヴァイスを調べ、 "arecord" で録音テストをしました。
次のファイルを編集致しました。
/etc/pulse/default.pa
上記ファイルの該当個所を次のように書き換えました。
録音はカード番号1、デヴァイス番号1でしたので、該当箇所を以下のように書き換え、行頭の "#" を消しました。
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尚、Audacityで録音する場合は、Ubuntuの "システム設定" の "サウンド" の "入力" タブの "サウンドの入力元" で "USB Sound Blaster HD" を選択しないと録音出来ません。
こうして、音楽再生ソフトウェアでオーディオ ファイルを再生しながら、YouTube動画を再生する事と、Audacityでの録音が出来るようになりました。但し、後から再生した方の音声は同時には出力されません。
Ubuntu環境で " CREATIVE USB Sound Blaster Digital Music Premium HD " の光ディジタル出力から音声信号が問題無く再生され、また接続したマイクロフォンによる録音が可能になって本当に良かったです。
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[後日追記]
オーディオ システムの写真を新たに撮影したものに差し替えました。
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https://farm8.staticflickr.com/7434/16491149745_7f1ef594ea_o.jpg
私の部屋の全体の写真です。
LCD ディスプレイにはUbuntuのデスクトップ画面が映し出されております。
次回はUbuntuで使用するミュージック プレイヤー ソフトウェアの話です。
2014-09-18 19:51
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