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自作天体望遠鏡の初観望 [天体望遠鏡と天体写真]

前回の記事( http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-08-14 )で、自作の天体望遠鏡が完成した事を報告致しましたが、本日、ファースト ライトとして自作天体望遠鏡とコンパクト ディジタル カメラで半月を撮影致しました。

夕方、18時45分頃、調度良い方角と高度に半月が見えたので、早速庭先に機材一式を運び出し、コンパクト ディジタル カメラのSONY DSC-RX100を取り付けてみました。
準備が終わるまでに要した時間は大体10分強位でした。
想定通り、鏡筒が滑らかに動いて、すぐに所望の方位と高度に向ける事ができました。

ところが、想定外だった事が唯一つありました。
それは、蚊です。無数の蚊が集まって来て、体中に止まり、チュウチュウと血を吸っておりました。
それはもう、痒いのなんのって、堪りません。
ですが、その痒さを我慢しつつ、ドロー チューブ(以下、接眼筒)支持用アルミ フレームの蝶付きボルトを緩め、接眼筒を前後に摺動させて月に焦点を合わせようとしました。
しかしなかなか合焦位置が判らなかったので、まず駅舎で合焦させたところ、見え過ぎて危ない程でした。

その後ようやく月の合焦位置が判ったので、ネジを締めて固定し、普段通りにカメラでお月様を撮影してみたのですが、どうも暗さによりシャッター速度が遅い為、ブレてしまうようでした。

そこで、シャッタースピード優先モードに設定して、シャッター速度を上げて撮影したところ、あまりブレずに綺麗なお月様の写真が撮影できました。
moon_3_sharpened_levels adjusted 自作の天体望遠鏡とカメラのDSC-RX100で撮影した半月の写真。
https://farm9.staticflickr.com/8591/16112367868_e41e58c6e0_o.png
これがその写真です。少々の鮮鋭化処理と明るさ調整をしてあります。
クレーターの数々がはっきりと写っております。また、クレーターの中の出っ張りも確認できますね。月の輪郭は色収差により少々青く滲んでおります。
期待通りの綺麗な写真が撮れまして、私は大変満足しております。

オリジナルは以下の物です。
moon_3 自作の天体望遠鏡とカメラのDSC-RX100で撮影した半月の写真。
https://farm8.staticflickr.com/7579/16114065047_843cde1ef2_o.jpg
地上レンズが付いてレンズの枚数が多いのと、シャッター速度を上げた為、暗くなっております。

自分で苦労して作り上げた天体望遠鏡で撮影した月は一段と魅力的に見えます。

astronomical telescope_30 自作天体望遠鏡の写真。
https://farm8.staticflickr.com/7552/16112373248_de659b7aa4_o.jpg




主な仕様を掲載:

[対物レンズ]
スコープタウン.JPにて購入
"スコープタウン.JP" のURL:
http://www.scopetown.co.jp/

口径80[mm], 焦点距離1000[mm], アクロマート レンズ, 4面フル マゼンタ コート, コバ艶消し塗り, 金属製セル付, 銀箔分離


[接眼レンズ]
Amazon.co.jpにて購入
"Amazon.co.jp" のURL:
http://www.amazon.co.jp/

Vixen NPL40mm シルバー 31.7mm 39209
焦点距離40.0[mm], 見掛視界40°, アイ レリーフ36.0[mm], 直径31.7[mm], 長さ88.5~99.0[mm]

よって、倍率はf1000[mm] / f40[mm] = 25[倍]


[地上レンズ]
Amazon.co.jpにて購入
Vixen 地上レンズ31.7AD 3847-09
マゼンタコート


[カメラ ブラケット]
Amazon.co.jpにて購入
Vixen デジタルカメラクイックブラケットⅡ 39196-7


[鏡筒]
・タイスイライトカン(塩ビ薄肉軽量管) 呼び径100
・VP管(塩ビ厚肉管) 呼び径65
・塩ビ管継手 塩ビ管呼び径100
・アルミ丸パイプ 外径50[mm], 内径40[mm], 厚み5[mm], 長さ400[mm]
・アルミ フレーム 長さ900[mm]


[経緯台]
フォーク式
三脚は脚を閉じるのみで、伸縮はしない
三脚の脚部: アルミ フレーム
その他の部位: 集成材, 木材, 各種金物, アクリル板等





過去の経緯:

自作天体望遠鏡が遂に完成しました
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-08-14

鏡筒固定部分完成
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-08-03

三脚が立った!
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-07-30-1

自作天体望遠鏡の本体ができた。
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-06-27

塗装はなかなか難しい
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-04-30

天体望遠鏡を自作中
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2013-04-25


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[後日追加]
下の写真は後にこの自作天体望遠鏡とSONYのコンデジのDSC-RX100で撮影した月の写真を画像処理したものです。
Moon_16_Processed 自作天体望遠鏡とコンパクト デジタル カメラで撮影した月の写真。クレーターが際立って見える。色は黄色。月の兎が見える。
オリジナル サイズ(8208 x 5472[pixels])の画像ファイルは次のURLにあります。
https://farm8.staticflickr.com/7518/16274740676_13c2d0ee6c_o.png
撮影日は2014年1月10日の夜。
月齢は9.0です。
なかなか綺麗に写っております。
自作天体望遠鏡とSONYのコンパクト デジタル カメラのDSC-RX100で撮影しました。
画像処理の仕方等は下記の記事に書きました。

記事: 月の写真を印象的にしてみました
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2014-02-03
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[2017年3月14日追記]
2017年1月7日に撮影し、画像処理した美しく幻想的な月の写真です。
Moon_(2017_01_07)_1 黄色く輝く月の写真。 最高に美しく幻想的な月の写真。 半月より僅かに大きい。 多数のクレーターと山脈と海が写っている。
https://c2.staticflickr.com/4/3888/33041679670_caf11ed066_o.png

私のブログ記事: 2017年1月7日の美しく幻想的な月の写真。
http://crater.blog.so-net.ne.jp/2017-03-14
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